- 2015-2-13
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微小重力対応のZero-G3Dプリンターが国際宇宙ステーションのミッションを完了し地球へ帰還
繰り返しお伝えしつづけている、Made in Spaceの無重力(微小重力)対応3Dプリンター「Zero-G」は、国際宇宙ステーション(ISS)でのミッションを終了し、プリンタ本体、造形サンプルと共にSpaceX社のドラゴンロケットで地球に戻りました。
予定されていた造形ミッションを終えたZero-Gプリンターは、地球への帰還後、地上で3Dプリントされた造形サンプルと共に、宇宙空間で3Dプリントされた造形品との比較検証などが行われ、今後宇宙空間における3Dプリント技術の適応レベルなどの研究に生かされるそうです。
地上の同型プリンターで造形されたサンプル。これと同じモノが、ISS内で造形されました。
ソース:http://www.spacex.com/
ISSからリリースされるSpaceXのドラゴンロケット
現在、宇宙空間で利用する物資の多くは、地上で製造され、専用ロケット等に搭載して宇宙へ運ばれていきます。このプロジェクトでは、近い将来そういったリスクの高い物理的な運送手段に変わる方法も想定した実験の第一歩となっています。
必要な材料だけを宇宙に送り、宇宙船内で必要な物を造形できるようにすること。最終的には、材料自体も異なる星(探査中の惑星等)から調達し、基地建設などにも発展させる計画をしています。
現在の技術が進化すれば、工具や食料などの3Dプリントだけではなく、宇宙船内で探査用小型衛星なども造形することが可能になるかもしれません。実際に、NASAはその方向で計画を進めているようです。
数年後、数十年後には、3Dプリント造形された火星基地などが誕生しているかもしれませんね。
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