世界初の4階建て3Dプリントアパート

CyBe、アイントホーフェンに世界初の4階建て3Dプリントアパートを建設

独自のハードウェアとソフトウェア、プリント材料を展開するコンクリート3Dプリンティングのグローバルリーダーである CyBe は、オランダ・アイントホーフェンの住宅開発会社 Lab040 と協力し、世界初となる4階建て3Dプリントアパートを建設することを発表した。

オランダの都市アイントホーフェンに建設予定のこの建物は、他の建設3Dプリントプロバイダーが行っているように現地で3Dプリントされるのではなく、完成したユニットをオフサイトで建設して現場で設置する「PPVC(Prefabricated Prefinished Volumetric Construction)」により組み立てられる。管理された工場で生産されるこのモジュール建築技術を使用することで、組み立て工程が短縮され、耐火性、吸音性、熱伝導性など、コンクリートが本来持っている利点をそのまま維持することができるという。

3Dコンクリートプリンティングは、PPVC建設に最適な方法であり、3Dコンクリートプリント用に独自に開発されたCyBeのPPVCシステムは、従来の建設コストを半分に削減する。

CyBeのビジネスモデルは、SDGs11「住み続けられるまちづくりを」など、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のいくつかに対応。これは、同社が経済的かつ環境に配慮した建築技術を使用していることや、地域社会に焦点を当てたプログラムやイニシアチブを通じて明らかにされている。また同社のエネルギー性能係数(EPC)は最大で0.2と業界最低水準となっており、ガス・水道・光熱費の削減につながり、CO2排出量も削減することもできる。

建設業界では、材料費と人件費を最小限に抑え、生産量を最大化できる効率的な工法として3Dコンクリートプリンティングが注目されている。特に住宅不足が深刻化している環境では、3Dコンクリートプリンタが建設業界に大きな価値をもたらすとされている。


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