Bambu Lab、3Dプリンタの安全基準を刷新

3Dプリンター利用者の安心と信頼を支えるBambu Labの新たなセキュリティ体制「Trust Center」

中国・深圳に拠点を置く3Dプリンター大手 Bambu Lab は、3Dプリント技術に関するセキュリティ情報や国際認証、開発資料を一般公開し、ISO/IEC 27001・27701およびTRUSTe Enterprise Privacy認証を取得。透明性と信頼性を高め、次世代の3Dプリント環境をより安心して利用できる基盤を整え、ユーザーの安全性とプライバシーを強化する新たな取り組みとして「Trust Center(トラストセンター)」を開設した。

Bambu Labが開設した「Trust Center」は、同社の3Dプリンターにおけるセキュリティとプライバシー対策を明確に示すためのオンラインプラットフォームで、ユーザーは自分のデータや機器がどのように保護されているかを誰でもが確認でき、同社の取り組みを透明に理解できる仕組みだ。CEOのDr. Taoは「ユーザーが安心して利用できる環境を提供するため、セキュリティ対策を全面的に開示する」と述べている。

発表されたセキュリティ白書では、Bambu Labの3Dプリンターがハードウェアからクラウドまで多層的に防御されていることが示された。上位モデルの「X1」や「H2シリーズ」にはARM TrustZone技術を搭載し、重要な処理を分離して不正アクセスを防止。ファームウェアの改ざん防止やデータ暗号化など、産業IoT水準のセキュリティを実現している。通信はHTTPSなどの暗号化プロトコルで保護され、LAN専用モードでオフライン運用も可能。クラウドはAWSとAlibaba Cloudに分散され、Cloudflareの防御システムが外部攻撃を防ぐとしている。

また、プライバシー面では、ユーザー自身がデータ共有範囲を設定できる仕組みを導入。「ステルスプリント」や「履歴非保存」などを選択でき、法人モデル「H2D Pro」では物理スイッチで無線通信を遮断できる。さらに、Bambu Labはオープンソース化にも積極的で、ソフトウェア「Bambu Studio」をGitHub上で公開し、外部研究者と協力するバグ報奨金プログラムも展開している。


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