発売前の3Dプリンタ用コート剤を使い、造形品の仕上げテストを実施!

3Dプリント造形後の積層跡を消すコート剤

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懇意にしていただいてる丸紅情報システムズ様から、発売前の3Dプリントコート剤「モデリングコート」シリーズのサンプルをいただいたので、早速検証してみました。

【コート剤の商品詳細】
発売元:株式会社アルテコ ALTECO
販売開始時期:12月初旬(予定)
価格:¥12,000
(1種類50g入りのコート剤2種類、スプレープライマー、刷毛(洗浄液入り)、作業容器のセット価格)
対応材料:ABS、PLA ※石膏用コート剤も別途発売予定
特徴:表面の凹凸を無くし、光沢のある表面仕上げが可能。切削性がよく、研磨仕上げ精度が向上。無溶剤で環境にやさしく接着剤としても利用可能。
使用期限:未開封6か月
販売経路:未定
問合せ先:株式会社アルテコ 大阪府茨木市西駅前5-8  TEL:072-627-1617
※お問合せの際「3DP id.artsのサイトを見た」とお伝えください。

アルテコ モデリングコート スターターキット

3Dプリント造形品の仕上げについて

最近話題となった「Makeraser」のように、アセトンを表面に塗り、溶かしながら積層面を綺麗にするタイプの製品もありますが、アルテコさんのこの製品は、表面にコート剤を掛け、積層跡を埋めた後に研磨処理するタイプです。従来のパテ処理やサーフェーサー処理と類似した工法ですね。

これまで何度もご紹介しているオリジナルの3Dプリント作品は、全て数種類のパテやサーフェーサーを利用し表面処理したモノですが、これがなかなか大変な工程ですw
日頃から、もっと簡易的に仕上げが出来る材料は無いものかと探していたので、こちらの製品には期待していました。と言うことで、さっそく実使用感について簡単にまとめてみました。

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ALTECO 「モデリングコート」シリーズ

サンプルに同梱されていたのは、コート剤2種類、スプレープライマー、刷毛(洗浄液入り)、接着剤、プラ容器、説明書。

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早速、材料の一つ「モデリングコート C1/低臭・低白化」タイプを利用してみました。

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テストに利用したのは、先日の東京デザイナーズウィークで大盛況だった、TOKYO MAKERさんからいただいた3Dプリント作品(MakerBot Replicator2で造形した作品)。自社内でプリントしたモノもテストに利用しましたが、MakerBot作品の方が一般の方には馴染みがあると思い、こちらをベースに検証内容をご説明しています。
FDM方式で積層された造形品には、このような積層跡が必ず見られます。当然、精度の高いプリンターを利用すれば目立たなくはなりますが、積層跡が消えることは有りません。

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容器に移したコート剤を、専用の刷毛で塗りつけます。検証用なので、あえてタップリと塗ってみました!

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渇きが悪い場合には、スプレープライマーを吹きかけ硬化を促進します。

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塗り終わったコート剤は、直射日光に当てて硬化させ廃棄します。刷毛は、洗浄液の入った容器に入れてシャカシャカすればOK。刷毛の後処理などが簡単なのは良いですね!

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研磨仕上げ

コート剤が乾いたら、いよいよ研磨仕上げを行います。

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説明書を参考に#400~から徐々に細かいペーパーで研磨をしてみました。

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ペーパーで軽く処理するだけでも、かなり綺麗になってきました!

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仕上げに、コンパウンドを使い仕上げを行ってみました。ペーパー同様、細目~極細と段階を経て研磨。

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見事ピカピカになりました!うっすら見える積層跡は、塗装してしまえば見えないでしょう。

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【使用感について】

サンプルは刷毛が小さかったせいか、広い面積にコート剤を塗るのはそこそこ手間が要りますが、研磨工程は思った以上に楽でした。これは、コート剤の切削性が良い証拠ですね。また、今回の造形品のように稼働部位がある部分にコート剤が入ると、接着剤のように固まってしまうので注意された方が良いですね。
材料コストが気になる部分ですが、このコート剤による最終仕上げを考慮した3Dプリント造形を行うことで、造形時間と材料コストの軽減は可能だと思います。
なにより、普段仕上げ処理を必須としている弊社にとっては、後処理が少しでも楽になって時間短縮に繋がるのであれば、これ以上のコスト軽減策はありません。
先の通り、広い面積の仕上げには不向きかもしれませんが、用途を考えればかなり使い勝手は良さそうです。
セット品の材料が100g(50g×2)のため、頻繁にプリント~仕上げされる方にはちょっと不足かもしれません。

今回は時間の都合により研磨処理までのレポートでしたが、他にもテストしたモノがありますので、そちらは塗装や最終使用の状態までをレポートいたします。
こちらが塗装予定品の一部(コート剤で処理したのは一番手前のモノ)

ちなみにこちらの写真は、様々な3Dプリンタによって出力された造形品です。この件についても後日詳細レポートする予定です。また、このような家具データや造形品の販売をまもなく開始する予定のため、そちらについても後日改めて報告いたします。

簡単手軽に利用できるプロ仕様の3Dプリント仕上げフィルム「TuneD3」はこちら

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