ブラウザで3Dスキャンデータ管理

専用ソフト不要で3Dモデルを確認・編集・共有、3Dプリンター活用までつなぐ新クラウド基盤が本格始動

3DスキャナーメーカーのSHINING 3Dは、実物をスキャンして得た3Dデータをより簡単に管理・共有・再利用できるようにするため、ブラウザ型プラットフォーム「ShiningSpace」を公開した。3Dプリンターによる造形や設計、教育、製造現場まで、スキャン後の作業を一つの場所につなぐ新たな基盤となる。

3Dスキャンでは、物体をデジタル化した後のデータ管理が意外な負担になる。これまではパソコンや外付けドライブにファイルを保存し、確認には専用ソフトを使い、他者へ渡す際には大容量ファイルを別途送るといった作業が必要だった。こうした分断された工程をブラウザ上に集約するサービスである「ShiningSpace」は、SHINING 3D製スキャナーだけでなく、他社製スキャナーや別の3Dワークフローで作成したデータも扱えるため、特定の機器に閉じない設計が特徴となる。

同サービスでは、3Dモデルをテクスチャ表示、点群、ワイヤーフレーム、X線表示などで確認でき、モデル品質のチェックや寸法測定もブラウザ上で行える。「3D Setting Editor」により、モデルの位置や向き、カメラ、背景、後処理効果などを調整でき、確認用データをそのままプレゼンテーションや共有に利用しやすい。従来のSHINING 3D Digital Cloudを発展させた位置付けで、EINSTAR VEGAやEinScan Rigilシリーズなどからスキャンデータを同期する仕組みも用意される。

共有時には、モデルのダウンロードを許可するか閲覧のみにするかを選択でき、アクセス権限の設定や著作権侵害への報告制度も備える。SHINING 3Dは欧州経済領域の利用者についてGDPRへの対応も掲げており、オンラインで扱う3Dデータの保護にも配慮するとしている。
今後は3Dモデリング機能、モデルマーケットプレイス、スキャンデータを3Dプリンター出力へつなぐ「scan-to-print」、3D Gaussian Splattingや4D Gaussian Splattingへの対応も計画されている。


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