Nikon、最先端の金属アディティブマニュファクチャリング技術を提供しアジア市場へ本格展開
日本の光学機器メーカー Nikon（以下 ニコン）は、金属アディティブマニュファクチャリング（AM）技術の最前線を担う拠点として、「Nikon AM Technology Center Japan（以下 NAMTC Japan）」を埼玉県行田市に開設し、2025年2月28日より本格稼働を開始する。
NAMTC Japanは、2024年7月に米国カリフォルニア州ロングビーチに設立したNAMTCのアジア拠点で、本施設では、ニコンの子会社である Nikon SLM Solutions AG が展開する業界最先端の大型L-PBF方式システム「NXG XII 600」と、ニコンの高精度DED方式装置「Lasermeister LM300A」を導入。金属AM技術の開発を推進するとともに、アジアの顧客向けに試作などの金属AM加工に関する幅広いソリューションを提供する。
この拠点の設立により、顧客との接点をより密接にし、ニーズに沿った製品開発およびサービスの提供を強化。金属AM技術の可能性を広げることで、次世代の製造業を支える革新的な技術基盤を構築する。
12基のレーザーを搭載した金属3Dプリントシステム「NXG XII 600」
Nikon AM Technology Center Japanの概要
- 所在地：埼玉県行田市富士見町1丁目7-1
- 施設稼働開始日：2025年2月28日
- 設立目的：
- 金属AMの最先端技術の研究開発
- アジア市場向けの金属AMサービス提供（DfAM提案、金属造形課題解決、試作支援など）
- 導入設備：
- 金属3Dプリンター：NXG XII 600、Lasermeister LM300A
- X線CT検査装置：X線CT XT H320ほか
- 各種加工・計測機器
- 総面積：922m2
ニコンは、2030年に向けて「人と機械が共創する社会の中心企業」というビジョンを掲げており、NAMTC Japanの開設を通じて、金属AM技術のさらなる進化を促し、持続可能な未来のものづくりを支えていくとしている。
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