Desktop Metal、脱脂・焼結用真空炉を発表

Desktop Metal、安価に入手可能な革新的な脱バインダー・焼結用真空炉「PureSinter」を発表

米国の3Dプリンタメーカー Desktop Metal(デスクトップメタル)は、金属フィラメントからプリントされた部品の脱バインダー・焼結性能を手頃な価格で提供する高純度真空炉「PureSinter」を発表した。

デスクトップメタルは約5年の歳月をかけ、金属3Dプリント部品の高効率化、信頼性向上、材料純度向上をターゲットとした真空炉「PureSinter」を開発。PureSinterは、気密性の高いシールと効率的な冷却システムにより、最先端の炉と比較して運転コストを大幅に削減。焼結ベースの積層造形だけでなく、粉末冶金(PM)、金属射出成形(MIM)など、コンパクトな高純度真空炉のメリットを享受できる分野にも対応し、包括的な産業ソリューションとして設計されている。

従来の工業用炉は、取得、運転、維持にコストがかかり、効率性が低いため処理時間が長く、ランニングコストが高額だが、PureSinterは幅広いユーザーと用途のため使いやすさを最優先にしており、クリーンな処理環境を確保すると同時に、イニシャルコストとランニングコストの両方を低く抑えている。

縦型設計の炉により、ドアや内部ボックスの閉鎖・密閉が不要で、本体の操作ボタンで簡単に制御でき、安全性を高めている。また、本体は最新のタッチスクリーンインターフェースを備え、デスクトップメタル3Dプリンタ材料用のパラメータがあらかじめプログラムされている。

さらに、PureSinterには「Live Sinter」シミュレーション・ソフトウェアが付属しており、プレス、成形、3Dプリント、焼結を完璧に行うことができる形状の設計ファイルを作成することができる。このシステムは、様々な金属とバインダーを処理する能力を提供することで、粉末金属焼結アプリケーションに革命を起こすことを目指している。


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