- 2023-2-2
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3Dプリンター住宅における3Dプリンター用セラミック造形材「BRIGHTORB®」活用開発において協業
3Dプリンター住宅メーカーのセレンディクスは、セラミックス事業において100年以上の実績を持つAGCセラミックスと、3Dプリンター住宅開発におけるサスティナブルかつクリエイティブ性を重視した開発において協業したことを発表した。
3Dプリンター用セラミック造形材「BRIGHTORB®」
セレンディクスは、AGCセラミックスとの協業により、同社の3Dプリンター用セラミック造形材「BRIGHTORB®(ブライトーブ)」を3Dプリントし、モックアップ品を製作。今後も、技術面、及び芸術面で優れた特徴を兼ね備えた3Dプリンター住宅の内装、外装への適用可能性を探るという。
左上下 Sphereイメージ画像 CLOUDS Architecture Office/右側上下 AGCセラミックス制作Sphere
AGCセラミックスの持つ優れたセラミック3Dプリンティング技術
今までセラミックスは、工業製品の素材として多くの有用な特性があることを知られながら、加工しにくさがネックとなりその潜在能力ほどには活用されてこなかった。しかし、高精度に3Dプリントできるセラミック材料「BRIGHTORB®」が開発され、切削加工なしに複雑形状のセラミックスが製造可能となった。鋳造用の鋳型向けに実用が始まった本材料は適用先を陶芸分野へも進めており、2022年9月には陶磁器で有名な中国の江西省景徳鎮市に3D印刷センター、及び3Dプリンターと材料販売の合弁会社を設立し伝統産業の工業化を支援している。
BRIGHTORB®の特徴
- 収縮や歪みのないセラミックス
一般的な陶磁器材は焼成時の収縮が10%以上発生して歪みやすかったのに対し、BRIGHTORB®造形体の収縮は約1%と小さいため、高精細なバインダージェット式3Dプリンターによる印刷と相まって、高い寸法精度を実現。 - 大型造形も自在に設計
大型バインダージェット式3Dプリンターでサポート材も不要となる為、自由な大型形状を設計できる。 - サステナブルな製造方法
ガラス窯用耐火物の製造工程で生じる副産物を再資源化した人工砂(FINE-Bz®)がBRIGHTORB®の主原料として活用されている。 - アート性の高いデザインが可能
造形後に釉薬をかけて再焼成することで、質感を向上させたり着色したりすることができる。
今後は両社協力の下、3D印刷されたセラミック造形体の特徴を生かし、(1)耐火性、(2)耐水性、(3)断熱性、(4)内外仕上げの美しさを兼ね備えた3Dプリンター住宅の開発に取り組むとしている。
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