OpenAI、簡単なテキストプロンプトから3Dモデルを生成する「Point-E」を開発
イーロン・マスクをはじめとした有力な実業家や投資家が参加し、2015年に設立された人工知能研究の非営利団体 OpenAI は、テキストプロンプトから3D点群を生成し、3Dプリント可能な3Dモデルへと変換するツール「Point-E」をリリースした。
点群とは、物体を表す3次元空間上の点の集まりのことで、既存の多くのソフトウェアツールで、STL形式などのメッシュモデルに簡単に変換することができる。これは、ユーザーが簡単なテキストプロンプトを入力することで、3Dプリントや他の3Dリソースとして使用できる3Dモデルを入手できるというものである。
OpenAIは「Point-E」のコードを、ソフトウェア開発のプラットフォームである GitHub で無償公開。公開された2つの学習モデルの内のひとつは、テキストメッセージを受け取りラフな3Dモデルを生成するもので、もう一つは、画像を入力して3Dモデルを導き出すシステムとなっている。また、生成された複雑な点群を、CADソフトで利用可能なメッシュに変換するためのSDF回帰モデルも用意されている。
開発段階であるこのシステムは、品質、スピード、効果を高めていくことが期待されており、近い将来より高品質な3Dモデルを瞬時に生成する能力を有する日が来る可能性もある。
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