コンパクトな筐体とフレキシブル系素材に対応した粉末焼結タイプ3DプリンタBlueprinter M3
デンマークのベンチャー企業Blueprinterからリリースされた新型の粉末焼結タイプ3Dプリンターは、同社がSHS(selective heat sintering/選択加熱焼結)と呼ぶ技術を採用した粉末焼結タイプの造形機。この造形機は、従来のレーザータイプのSLS(粉末焼結積層)方式ではなく、サーマルプリントヘッドを使用して粉末を焼結するタイプの3Dプリンター。
シンプルコンパクトな筐体デザインのBlueprinter M3
新型機M3は旧Mシリーズから大幅な性能向上を図り、60%のノイズ低減を実現。最大ワークエリア200mm×157mm×140mmと、造形面積は決して大きくありませんが、Blueprinterソフトウェアにロードされたデータは自動配列機能により最適な状態で造形エリア内に自動配置されるため、無駄なく造形エリアを活用した3Dプリントが可能になります。
ソフトウェアのオペレーションはWebブラウザベースとなっており、Mac、Windows、Linuxから制御することができます。これは便利ですね!
造形後の処理は従来のSLS方式と同様、エアーコンプレッサーによって余分な材料を吹き飛ばし、クリーニングを実行します。
レーザーによる高温加熱をしていないため、造形物を取り除いた後に冷却等の時間を必要とせず、約5分後には再造形が可能。
上昇した造形プラットフォームから粉末の固まりを取り出す
クリーニングステーションで余分な材料を除去
下は造形サンプル。本体価格を考えると、ある程度は納得できる精度かもしれません。材料費も安そうなので、比較的コストパフォーマンスは高いかもしれません。ただ、安定性やサポート対応等を考えるとちょっと不安が残りますね。
同社サイトから各種サンプルの入手も可能です(日本対応可能か否かは未定)。興味ある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか?
3D SystemsやEOSなどのハイエンド粉末プリンター(SLS方式)とは比較にならないほど安価なプリンターですが、購入後の保守サポート(メンテナンス)対応などを考えると、日本国内での取扱いは難しいかもしれませんね。※訂正
【訂正・追記情報】
日本では、株式会社テクノソリューションズさんが取扱いされているそうです。1年間の保証と専用コールセンターによるサポートに対応されてるそうなので、興味ある方はお問合せしてみてください。
http://www.t-sol.co.jp/3dprinter/blueprinter.html
Blueprinter M3基本仕様
- 造形ボリューム:W 157mm×D 200mm×H 150mm
- プリント速度:2~3mm/h レイヤー
- 積層ピッチ:0.1mm
- ファイル形式:STL
- プリンタ外寸:W 113cm×D 59cm×H 50.5cm
- 材料:専用粉末樹脂(新品と再利用品ブレンド)
価格
Blueprinter M3、仕上げ用クリーニングステーションCY-CLEANと12kg、M-Flexパウダー材料、地方税、付加価値税、送料などを含め、€RRP 25,450.00/$28,000
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