全盲のママが3Dプリント技術を利用して妊娠中の我が子に触れる姿に感涙
米国生まれの大手ベビー用品メーカーHuggiesが提供する「MEETING MURILO」と名付けられたショートムービーは、17歳の時に視力を失い、全盲となった妊婦タチアナと、彼女の体の中で大切に育てられている妊娠20週の我が子「ムリーロ」との対面に、3Dプリント技術を活用した様子が描かれています。
MEETING MURILOで描かれているブラジル人女性のタチアナ(30才)は、現在妊娠20週。ちょうど胎児の身長が20cm前半、体重250~350g程度に成長し、赤ちゃんの五感の発達も進む時期。
そんなタチアナは、いつものように超音波を使った定期健診で、ドクターの診察を受けています。視力に障害のある彼女にとって、胎児の様子を知る手段は、診察中のドクターとの会話などから想像するしかありません。
しかし今回のプロジェクトでは、ドクターのスキャンデータを元に胎児を造形し、彼女に触れさせようという企画。
診察中にスキャンした胎児の様子は、15分後に隣室の3Dプリントモバイルステーションに転送され、即時に3Dプリント用にデータがブラッシュアップされていく。
そして調整が済んだ胎児のデータは、そのまま3Dプリント作業へ移行。
プロの3Dチームによって3Dプリント用モデルが構築されていきます。
3Dプリント中のムリーロ
出力された直後の胎児
そんな工程を経て完成した胎児ムリーロの3Dプリント作品。上部には、点字で書かれた「I am your son」の文字が。
妊娠中の我が子の姿を見れない全盲の母が、3Dプリント技術を利用したことで、はじめてその姿を知ることができた。という感動のストーリーが描かれています。
これは涙腺弱い方には閲覧注意な映像ですね。
3Dプリントされた我が子の作品には「I am your son」の文字が(涙
はじめて知ることが出来た、体内の我が子に涙するタチアナ
胎児を3Dスキャンし、立体出力するという仕組み自体は以前から利用されてきましたが、こういった形での利用は特別な意味を感じてしまいますね。
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