- 2015-4-19
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ディズニーリサーチ研究チームが開発したフェルト素材のファブリック3Dプリンタ
以前お伝えした『ディズニーが開発した3Dヘアキャプチャ技術が凄すぎ!』のように、毎回新しい技術開発で我々を楽しませてくれているディズニーリサーチですが、今回新たに発表されたツールは、Diesnyの研究チームディズニーリサーチとカーネギーメロン大学が共同研究するフェルト素材を重ねて積層造形するファブリックソフト3Dプリンタです。
レーザーカッターと3Dプリンタを融合したような同プリンタの仕組みは以下の通り。一連の工程はページ下部に添付した動画から確認することができます。尚、同プリンタの論文はこちらから閲覧可能です(英文)。
スライスデータを生成
ドライバ上で3Dデータからスライス断面を生成。レーザーカッター用積層断面を抽出するAutodesk 123D Makeのようなモノと思っていただければ良いでしょう。
造形工程
感熱性接着剤が塗布されたフェルトが、フィラメントのようにプリンタ上部にロール状に装填されている。
ロール状フェルトの下側から、ソフトウェア上で生成された断面に基づきレーザーでトリミング。
レーザー搭載ヘッドが移動したら、フェルトを敷いたプラットフォームが上昇。切断されたフェルト面をプラットフォームに圧着して降下。
感熱性接着剤が塗布されたフェルトに、熱と圧力を掛けて接着(アイロンプリントのような仕組みと思えば良いかもしれません)。
再びロールが回転し、レーザーカッターで次の断面を切断~圧着。この作業を必要なレイヤー毎に繰り返します。
成形が終えた作品から、余分な部分の布(FDM方式のサポートのような役割)部分を剥がし、切断&接着された積層フェルトを抽出します。
デモで公開された2.5インチのウサギのモデルは、2mm厚のフェルトを32層に重ね、約2.5時間を要して完成した。
また、同研究チームでは、導電性ファブリックを用いた可愛らしい電子工作素材などのデモ作品も公開しています。
左:タッチセンサーを仕込んだヒトデ型ファブリックモデル。右:LEDとNFCを組み込んだスマホカバー。
まだまだ研究段階の同技術ですが、生地や接着剤などを含めた関連素材の開発が進めば、子供向け玩具や趣味、教材など様々な用途に適用できそうですね。
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