- 2014-10-17
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RolandDG新型光造形機ARM-10で造形したモックアップ事例のご紹介
2014年9月、RolandDGの新型造形機に関するプレス発表時の様子をお伝えいたしましたが、今回は、その新型造形機の一つ、光造形機「ARM-10」で造形したモックアップ事例をご紹介いたします。
現在、ARM-10とSRM-20を利用した様々な造形を展開しているので、準備が整い次第、Tips等交えて同機種と造形物をご紹介していこうと思います。
手前がARM-10(奥は新型切削機SRM-20)。同機種に関する詳細はこちら
今回は、単なるデザインモックだけではなく、ARM-10の実機検証も兼ねているため、同機種で造形可能なサイズに合わせた3Dモデリングを実施。また、同機種の解像度など考慮したモデリングを行うことにより、精度、強度、造形後の仕上げ工程まで一連の流れをチェックしてみました。
サポート処理と造形後の状態
Form1など、他の吊り上げ(吊り下げ)式や一般的な光造形機方式同様、造形品には下写真のようなサポートが付くことはご存じだと思います。
コンシューマー向けFDM機器などと同様に、出力前の段階でのサポート設置方法は、後の作業性や仕上がりに大きく影響するため、とても重要な部分です。
RolandDGのARM-10には専用のドライバが付属しており、自動計算されたサポート設置だけでなく、任意の場所にサポートの設置を行うことも可能になっています。機器の特性や造形品の内容に応じて積層方向やサポート材の設置位置を設定することが可能です。
こういったノウハウを蓄積するためには経験を積むしかありませんが、今後ご紹介する記事内で、この辺りの設定方法などについてもご紹介して参ります。
造形後の加工処理
下写真は、造形物からサポート材を除去した状態。サポート除去跡を消すため、粗研磨を実施。
下仕上げ
ARM-10の造形材料はアクリル系樹脂のため、今回の仕上げには、先日発売したTuneD3の新商品「TuneD3/STANDARD」を利用しました。研磨後に塗装をすることを前提としているため、ウェット研磨で丁寧に下仕上げを行いました。
塗装前の最終仕上げ
積層跡除去後は、塗装のための下処理としてサフ噴きを行い、更にTuneD3(スタンダード/イエロー)でフィニッシュ仕上げを行い、ツルツルピカピカに仕上げました。特に光沢仕上げが重要なキャップ廻りなどは、重点的に研磨。
パーツ組み込み
今回は、より実製品に近いモック製作を想定していたので、予め用意してあった市販部品を組込み、完成させています。
意匠用モックアップとして完成
このクオリティまでいければ、デザイン検討材料として十分に活用できます。我々のように製品開発に従事する者としては、初期のデザイン検討段階から、より最終形態(実売品)に近い状態のモックや試作品を短時間で繰り返し作れることは、3Dプリンターの最大のメリットでもあります。
3Dプリント技術を活用した高精度なモックアップ製作などにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
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