3Dプリンター製カヤックで800km航行

趣味の思いつきから9年、3Dプリンターで製造されたカヤックでプラハからハンブルクまで約800kmの航行を達成

チェコのアマチュアボート愛好家David氏とKuba氏は、自作カヤックでプラハからハンブルクまで航行するという長年の構想を実現するため、3Dプリント技術を活用したカヤックの開発と長距離遠征を実施した。約9年前の雑談から始まった計画は、2025年10月に約800kmの実航行として結実した。

約9年前の雑談から始まったカヤックは、3D CADソフトで設計され、3Dプリンターによる製造に最適化されたデータをもとに出力された。素材にはPETGフィラメントを使用し、全長約5メートル、重量約20kgという軽量構造を実現。23個のパーツをネジで接合し、防水処理を施して完成している。

航行開始後は、船底の補強や船首の破損など想定外の問題が発生し、現地での補修を繰り返しながら進むこととなった。過酷な環境と身体的負担により途中で1名が陸上支援へ回る場面もあったが、最終的にカヤックは9日間でハンブルクへ到達した。

本事例は、3Dプリンターが試作品製作に留まらず、実環境で使用される大型構造物の製造にも活用できることを示している。一方で、強度や耐久性の課題も明らかとなり、設計改善や素材選択の重要性も浮き彫りとなった。現在は設計データが無償公開されており、個人でも同様の挑戦が可能となっている点は、3Dプリント技術による新しいものづくりの可能性を象徴するものと言える。


関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けするニュースレターへの登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る