- 2026-5-21
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日揮HDと大成建設が3Dプリンターによる次世代建設工法を検証
プラントエンジニアリング業界大手の日揮ホールディングスのグループ会社である日揮グローバルと大成建設は、建設用3Dプリンターを活用した大型プレキャストコンクリート(PCa)部材の製作・施工技術の実証を行ったと発表した。

今回の実証では、福島県浪江町において、柱・梁・床(スラブ)を一体化した大型部材を、建設用3Dプリンターで造形した型枠を用いて製造した。従来は複数の部材を別々に作り、現場で接合する必要があったが、3Dプリント技術を使うことで一体化が可能となり、施工工程の大幅な効率化を実現した。
この技術は、土木学会が策定した「建設用3Dプリント埋設型枠を用いたコンクリート構造物の技術指針(案)」に基づく初の事例であり、従来工法と同等以上の品質を確保できることも確認され、建設用3Dプリンターの実用化に向けた大きな前進として注目されている。

現在、建設業界では深刻な人手不足が課題となっている。特に大型プラントやインフラ設備では、構造物が複雑化・大型化しており、施工時の作業量や管理負担が増大していた。今回の3Dプリント技術では、型枠そのものを3Dプリンターで自由な形状に造形できるため、複雑な構造物にも柔軟に対応可能である。また、部材の分割数や接合作業を減らせるため、高所作業や人力作業の削減にもつながり、施工時の安全性向上も期待される。

さらに特徴的なのが「ニアサイトプリント」と呼ばれる手法である。これは建設現場の近くで大型部材を製作する方法で、輸送制限を受けにくく、大型構造物でも柔軟に対応できる。調達期間の短縮や輸送コスト削減、現地材料の活用など、多くのメリットがある。
両社は今後、建設用3Dプリンターと3Dプリント技術のさらなる高度化と標準化を進め、国内外の建設プロジェクトへの展開を目指すとしている。
将来的には、人工50%削減、コスト15%削減を目標に掲げており、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える重要技術として期待が高まっている。
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