食品対応の新しいシリコン3Dプリント材料

Lynxter、食品安全基準に適合したシリコン材料で3Dプリント技術を強化

フランスを拠点とする産業用シリコーン3Dプリンタメーカーである Lynxter は、食品業界で使用可能な新しいシリコン材料「SIL-004」を発表した。これは、食品に接触する部品へ利用できる安全基準に対応した材料であり、3Dプリンターによる食品関連パーツ製造の可能性を大きく広げる技術として注目を集めている。

シリコンは非常に粘度が高く、一般的な樹脂のように簡単に溶かして造形できないため、3Dプリンターで扱うことが難しい材料とされてきたが、今回発表された「SIL-004」は、米国FDA(アメリカ食品医薬品局)の「FDA CFR 21 177-2600」規格に適合する食品対応シリコンとなっており、環境や人体への影響が問題視されているBPAやPFASといった有害性が懸念される化学物質を含まない。

この新材料は、食品工場で使用されるシール部品、搬送ライン用の柔軟パーツ、食品用モールド(型)、試作品製造などへの利用を想定している。従来、こうした柔らかいシリコン部品は金型を用いて製造する必要があり、試作だけでも時間とコストがかかっていたが、3Dプリント技術を活用することで、必要な形状を短期間かつ少量から製造できるようになる。

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「SIL-004」は、同社の産業用3Dプリンター「S300X」および「S600D」に対応。材料性能としては、−50℃〜250℃の耐熱性能を持ち、高い柔軟性と耐久性を両立。これにより、高温環境や繰り返し変形が発生する食品製造ラインでも利用しやすい仕様となっている。


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