工業用設備を使わず、市販の3Dプリンターのみで実車外装製作に挑戦
自動車系YouTuberのマイク・レイク氏は、安価な家庭用3Dプリンターを用いて、実物大のスポーツカー「Porsche 992 GT3 RS」の外装パネルを製作する長期プロジェクトを開始した。この取り組みは、工業用設備を使わず、市販3Dプリンターのみでどこまで実車部品が作れるのかを検証することが目的である。

本プロジェクトでは、家庭用3Dプリンターを用いて、実物大の自動車外装パネルを個人が製作できるかを検証している。対象となるのは外装のみで、車体の骨格や安全性に関わる部分は一切変更されていない。
外装パネルは、市販の3Dプリンターで出力可能なサイズに分割され、順番に造形された後、手作業で組み立てられる。素材には、紫外線や熱に比較的強く大型造形でも扱いやすいPETGが使われており、フロントフェンダー1枚当たり20点以上の部品から構成され、材料費は数千円程度に抑えられている。

初期段階では、温度変化による反りや剥がれなど、大型造形特有の失敗が発生したが、出力温度の調整やプリンターの囲い込みにより、安定した造形が可能になった。構造も見直され、中身を空洞化した軽量設計に変更することで、材料使用量と重量が大幅に削減されている。
組み立て後のパネルは、接合部を溶着・接着し、裏面にガラス繊維を追加することで強度を確保。表面は研磨処理によって整形され、分割造形でありながら、実車に取り付け可能な精度が得られており、補強後のパーツ重量は純正部品と近い水準に達している。

この検証から、家庭用3Dプリンターは、試作やカスタム用途において実用的な選択肢になりつつあることが示された。一方で、長い造形時間や後加工の手間など、量産には向かない課題も明確である。
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