- 2026-7-3
- 最新情報
米海軍、3Dプリント技術でF/A-18の複合材修理時間を約半減へ
米海軍の技術開発機関 Naval Air Warfare Center Aircraft Division(NAWCAD)と、米海軍の主要整備拠点 Fleet Readiness Center Southwest(FRCSW)は、F/A-18スーパーホーネットの複合材部品を、3Dプリント技術で作った補修用パッチにより修理する方法を開発した。

対象となるのは、F/A-18スーパーホーネットのエンジンベイのドアなど、軽量で高い強度を持つ複合材製の部品だ。従来は、こうした部品が損傷すると機体や部品を米国内の大規模整備拠点へ送り、専門設備で修理する必要があったため、多くの時間と人員を要していた。
これに対し米海軍は、3Dプリント技術を活用した補修用パッチを開発。前線基地など航空機の運用現場で修理を完結できる体制の構築を目指しており、機体を任務へ復帰させるまでの時間を約50%短縮できる可能性があるという。
この取り組みで重要なのは、単に補修部品を3Dプリンターで製作することではない。必要な場所で必要な形状の補修材を短時間で製作し、安全性を確保したうえで現場で使用できる仕組みそのものを構築している点にある。米海軍は、世界22カ所の整備拠点に配備済みの3Dプリンターを活用し、部品を本国へ輸送して修理する従来型の整備から、現地で迅速に対応する分散型整備への転換を進めている。

このように「必要な場所で必要なものを製造・修理する」という考え方は、防衛分野だけにとどまらない。近年では航空宇宙、自動車、鉄道、船舶、エネルギー設備などでも3Dプリンターの活用が広がっており、補修部品を現地で製作することで、物流コストの削減や設備停止時間の短縮につながると期待されている。
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