- 2024-4-15
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メイン大学、風力発電用ブレードを3Dプリントの原料としてリサイクルする方法を考案
メイン大学(UMaine)の研究チームは、廃棄される風力発電用のブレードを、従来の埋め立て廃棄から、3Dプリントの原料としてリサイクルする循環型風力エネルギー経済のためのリサイクルソリューションを開発。このソリューションは、米国エネルギー省・風力エネルギー技術局の風力タービン材料リサイクル賞から75,000ドルの助成金を授与された。
イン州最大の大学ベースの研究センターであるメイン大学先端構造・複合材料センター(以下 ASCC)が率いるWIND REWINDチームのプロジェクト「大型積層造形用ブレード(Blades for Large-Format Additive Manufacturing)」は、破砕された風力タービンブレード材料を、大規模3Dプリンティング用の補強材および充填材としてリサイクルする革新的なアプローチを提案。炭素繊維を風力発電ブレードの細断材や粉砕材で代用することで、100%リサイクルすることを目指している。
廃棄された風力タービンブレード
これまであまり利用されていなかった風力発電ブレードをリサイクルし、3Dプリント用のペレット材料とし、大判3Dプリンティングの原料として利用する。研究チームは現在、この複合材料に必要な接着強度を達成するための新しいプロセスの開発に注力している。
このプロジェクトは、持続可能性の利点に加え、年間数十億ドルと評価される世界のプレキャストコンクリート業界にも利益をもたらす可能性がある。
風力タービンブレードの破砕材料をプレキャストコンクリート型の3Dプリント工程に組み込むことで、幾何学的設計の自由度と自動化された製造工程を可能にしながら、型枠材料コストと人件費を大幅に削減し、建設業界に経済的な利点をもたらす可能性を秘めている。
3Dプリントされた風力ブレードの金型セグメント
浮体式洋上風力発電に特化した米国最大のチームを擁するASCCは、VolturnUS(ASCCによって設計された風力タービンをサポートするフローティングコンクリート構造物)技術でも世界をリードしており、複合材料、大型先端製造、浮体式洋上風力産業における豊富な知識と経験を活かし、風力ブレード材料の再利用というこの斬新なアプローチを開発。
また、ASCCには世界最大の熱可塑性3Dプリンターがあり、世界で唯一の100%バイオベース3Dプリントハウスである「BioHome3D」や、史上初の3Dプリントボートである「3Dirigo」などのプロジェクトを展開している。
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