Shapewaysが再始動

破産申請していたShapewaysがすべての資産を一元管理して再始動

2008年の創業以来、信頼性の高い3Dプリントサービスを提供してきた Shapeways は、株式公開後の収益不足により2024年7月に破産を申請(関連記事:Shapewaysが破産申請)していたが、そのわずか1ヶ月後にオランダの一部の経営陣が同地を拠点とする事業継続を発表。新生「Shapeways」の名のもとで新たなスタートを切った。
再始動したShapewaysは、ドメイン名、ウェブサイト、そして顧客連絡先データといった重要な資産を保持しており、これらを活用してかつての顧客基盤との関係を再構築することを目指している。

新しいShapewaysを率いるのは、共同創設者でCEOのマリーン・フォーゲラール、COOのジュールス・ウィッテ、CTOのロバート・シャウエンブルク、プラントマネージャーのヨブ・ファン・デ・ラー、エンジニアリング責任者のティアゴ・サン・ジョゼといった経験豊富なチームが支える。
この新体制は、米国のShapeways HoldingおよびオランダのShapeways BVの全資産を購入し、旧ブランド名、ウェブサイト、そしてアイントホーフェンの生産施設を引き継いでいる。

CEOのマリーン・フォーゲルアールは、再出発に向けて次のように語ってる。
「2008年にShapewaysを立ち上げた際、デジタル製造へのアクセスを民主化する最前線に立っていました。新しい経営陣は過去の教訓を生かしながら、実現可能で持続可能な運営を行い、引き続き顧客に優れたサービスを提供する会社を築くことに取り組みます」

新生Shapewaysは、オランダを拠点に、多様な技術、素材、後加工オプションを含む顧客志向の3Dプリントサービスを提供する予定だが、破産手続き中のデータ損失やインフラの問題により、マーケットプレイスおよびショップ機能を再開できない状況にある。この点について経営陣は解決策を模索中だと述べているが、利用者が所有する知的財産(モデルデータなど)は元の会社の管理下になかったため、新経営陣が取得することはできなかったという。

COOのジュールス・ウィッテは一連の問題について「Shapewaysブランドの取得は重要な節目ですが、これは終わりではありません。むしろ、新たな可能性の始まりです。私たちはお客様とその先のお客様のニーズに応える高品質な部品の生産能力を維持しつつ、さらに前進していきます」と述べている。


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