- 2016-2-24
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- 3DPrinting, 3Dプリンティング, CAR, Materialise, Music, SLS, テクノロジー, 仕上げ加工, 粉末焼結, 自動車, 電気自動車, 音楽
Peugeotは究極のカーオーディオを実現するため3Dプリント技術を活用
2015年9月に開催されたフランクフルト国際モーターショーで大きな話題を呼んだプジョーのコンセプトカー「Fractal(フラクタル)」
電動アーバンクーペと呼ばれるスタイリッシュな車体には、最先端のオーディオシステムが装備されており、その内装の80%を3Dプリントパーツを用いて造形されている。
フランスのスピーカーブランドFocal社と共同開発したサラウンドオーディオシステムは、13個のスピーカー(9.1チャンネル)と「subpac」と呼ばれる特殊なスピーカーをシートに埋め込み、搭乗者の体に直接音を響かせるようなオーディオシステムとなっている。
3Dプリントされた内装は、このオーディシステムに最適化された音響設計から構成され、オープンカーでありながら外部からのノイズを気にせず素晴らしい音楽を楽しむことができる。
コンセプトカーの内装用3Dプリントパーツは、ベルギーの3Dプリントサービス大手マテリアライズ社が担当。耐候性を向上させたレーザー焼結(SLS方式)ポリアミドをベースに、ベルベット調仕上げが施されている。
サムスンのスマートウォッチがキーの役目を果たし、車の状態をモニタリング可能
また、電気自動車には自社の存在を歩行者などに伝える「音」の放出が義務付けられているため、有名音楽プロデューサーをコンサルタントに迎え、車両全体のサウンド設計を行っている。
元々自動車産業と深い関わりのある3Dプリンターですが、今後造形機器や材料の進化に合わせ、実車レベルでの活用は加速していくかもしれませんね。
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