- 2014-8-9
- 最新情報
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宇宙空間でも造形可能?NASAによる3Dプリント望遠鏡
今夏、国際宇宙ステーション(ISS)へ旅立つ予定の宇宙空間3Dプリント計画「MADE IN SPACE」についてお伝えしましたが、NASAでは現在、望遠鏡製作に3Dプリント技術を応用する研究を進めています。
従来の望遠鏡製造には、複雑で高精度な技術や環境が必要とされ、限られた条件下での製造が必須とされていましたが、そんな条件を払拭するため、3Dプリント技術を応用しようとするプロジェクトが進められています。
3Dプリント技術を用いるメリットとして、従来の製造方法では困難であったパーツ構築が可能となり、パーツ数の軽減とそれに準じた手間とコストの軽減を図ることが可能になります。
この3Dプリント望遠鏡の究極目標は、MADE IN SPACE同様、宇宙空間内において材料を調達し、必要なパーツを3Dプリント造形して組み上げることです。
MADE IN SPACEでは、月や火星など、地上土壌から生成した成分をベースに造形材料の調達を考えていますが、この3Dプリント望遠鏡プロジェクトも同様の考えを基に進めてられているようです。
A diagram of the 3D printed imaging telescope
現在は、アルミニウムやチタンベースの粉末積層(DMLS)をからメタルパーツを積層造形していますが、将来的には、より高度な合金素材などを適用したメタルパーツ造形を想定しており、最終的にはレンズ類も3Dプリントできることを目標としています。
地球上で製造した望遠鏡を宇宙空間へ運ぶコストやリスクを考えると、現地(宇宙空間の何れかの場所)で材料調達から製造まで出来れば、より高効率に必要な物が構築できるようになりますね。
そんなSF映画のような世界が本当に実現する日が来るんですね。
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