- 2015-11-10
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MITの研究チームは納豆菌の特性を利用した原料を元に新たなバイオ3Dプリント技術を開発
© 2012 Tangible Media Group / MIT Media Lab
MITの研究チームは、日本の伝統的な食品『納豆』に含まれる納豆菌をベースに、生物のように変化する革新的なバイオスキン技術を開発しました。
スポーツ用品メーカー大手NewBalance、RCA(ロイヤル・カレッジ・オブ・アート)等の協力を得て、MITメディアラボのタンジブルメディア・グループが開発する「BioLogic」は、温度や湿度の変化に対して敏感に反応する納豆菌の特性を利用し生成されたバイオ原料を、スパンデックス(伸縮性に優れた)繊維製品などに直接納豆セルを印刷する技術です。
発汗・発熱ポイントに応じて開閉部を設置
© 2012 Tangible Media Group / MIT Media Lab
この素材から生成された生地は「セカンドスキン(第二の皮膚)」と呼ばれ、独自開発の高解像度3D bioprinterを利用し、納豆菌から生成された原料を直接生地に付着させたモノ。
プリンターの仕組み自体はシンプルなモノのようですが、攪拌機のようなポンプから最適な状態の納豆菌培養の液滴が生地にプリントされている様子が確認できます。
© 2012 Tangible Media Group / MIT Media Lab
下のデモ映像で公開されているダンサー着用のボディスーツには、爬虫類の皮膚模様のように埋め込まれたバイオ生地が、着用者の体温変化や発汗に応じて変形(開閉)し、冷却用ベントとして体温を調整しています。
このバイオスキン技術から生成される生地(フィルム)は、プリントパターンの構成によって、それぞれ異なる変形を指示することが可能となる。
また別の研究グループでは、同素材に加熱回路などを埋め込むことでバイオハイブリッド材料とし、電気信号による制御を可能にする「プログラミング可能な物質」としてさらなる用途の拡大なども研究されています。
この素材の用途はスポーツ分野だけに留まらず、医療や電子機器など様々な分野への発展が期待できそうな革新的なテクノロジーですね。
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