- 2015-1-24
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3Dプリンティング技術とAR/VR技術を融合するWindows Holographicと専用デバイスMicrosoft HoloLens
2015年1月21日に行われたMicrosoft Windows 10イベントで発表されたWindows 10 ネイティブ対応の最新システム Windows Holographic。同プロジェクトは、現実世界に3Dホログラムを重ねる新しいプロジェクト Windows Holographic と、専用HMDデバイスである Microsoft HoloLens から成るシステムです。
Oculus RiftをはじめとしたHMD関連のデバイス環境は、ここ数年で大きな進歩を見せています。そんな中で発表されたマイクロソフトのHMDであるMicrosoft HoloLensは、従来のHMDの世界を一歩踏み越え、日常使いから業務用途に至るまで、我々の日常に大きな変化をもたらそうとしているデバイスです。しかしマイクロソフトは、このHololensでOculus Riftなどの市場を奪おうとしているのではなく、Windows 10に標準搭載されるHolographics APIを用いたデバイスと、それに関連するアプリケーション市場を開拓し、Windows 10の世界を拡げていこうという意図が含まれている。
また同時に、HoloLensはVR/AR技術を用いた新しい3Dプリント環境を提案しています。マイクロソフトはこの事を「ホログラム(HoloLens)は、3Dプリンティングのプレビュー機能を備えたようなもの」と説明しており、従来のCADライクな3Dモデリングとプレビューレンダリングだけでは捉えきれなかった世界を、このMicrosoft HoloLensを通して再現しようとしています。
HoloLens はこんな使い方も
例えば、現実世界と同寸の3DデータのAR/VRプレビューなどを行い、リアルタイムでスケーリング(変形)なども出来るようになれば、より正確なプレビューレンダリングが可能になります。あらゆる角度からリアルタイムプレビューできることで、最終的な3Dプリント造形後に発生する様々なリスクの回避にも繋がりますね。
我々のように、製品デザイン開発を行う事業者だけでなく、教育、医療、アート、趣味用途と、幅広く活用できる技術となるのは間違いありません。AR/VRに欠かせないリアルタイムレンダリングのクオリティは日増しに進化しており、数年後には現実とバーチャルの境目が判断できないような世界が広がっているかもしれません…。
同時にこのシステムでは、各種センサーを備えたツールをベースとした3Dモデリング機能なども提案されており、デモなどでは、実際にホログラム上でモデリングしたオブジェクトからの3Dプリント造形物なども紹介されています。
決して成功したとは言い難いGoogle Glassなど、関連端末への期待値の高さと現実とのギャップがある世界ですが、今後どのように発展しくのか楽しみです。ただ、数年後にはHMDそのものが無くなり、もっと違った形態のVR/AR環境が生まれているかもしれませんね。
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