Metaは2400以上の高精度3Dモデルを提供し、3Dプリント技術の発展を目指す
Facebookの親会社であり、ソーシャルメディアからメタバース、AI技術まで幅広い分野で事業を展開する Meta は、AIを活用した3Dモデルの研究推進を目的に、世界最大規模かつ最高品質の3Dオブジェクトモデルデータセットである「デジタルツインカタログ(Digital Twin Catalog 以下 DTC)」を公開した。
このカタログは、MetaのVRおよびAR分野での研究機関である Reality Labs Research によって開発されており、実物とミリ単位で一致する精密な3Dモデルを2400以上収録している。
このデータセットは、主にeコマースやVR体験のための3D再構築技術を進化させることを目的としており、日用品やキッチン用品など、さまざまな物品を3Dスキャン技術を用いてデジタル化したモデルが含まれている。Metaはこれらのモデルを通じて、AIや機械学習を活用した再構築技術の精度向上と効率化を図り、実世界での3D再構築技術の普及を目指している。
さらにMetaは、eコマースプラットフォーム「Shopify」と提携し、3Dモデルの作成にかかるコストや複雑さを解消するための研究を進めるとしている。両社は、今後7,000点以上のデジタルツインを提供するため、再構築アルゴリズムの改善を目指した新たな学術コンペティションを開催することを計画している。
MetaのDTCには、3Dモデルに加え、一部のオブジェクトに対する2D画像データも含まれており、これらのデータは従来のDSLRカメラやMetaの「Project Aria」研究用メガネを使用して撮影された。これにより、研究者はカメラやスマートグラスを使ったキャプチャ技術の向上を図ることができる。
Metaは今回のDTCを通じて、3Dモデルやデジタルツイン技術がeコマースや没入型現実において急速に発展することを期待しており、将来的には、販売業者などが簡単に商品を2D画像から3Dモデルに変換し、ARヘッドセットやスマートグラスを使用して商品を仮想的に体験できるような環境の構築を目指している。
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