- 2014-12-12
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- 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, 3Dモデリング, CAMPFIRE, まん中, ろくでなし子, キャラクター, クラウドファンディング
フリージャーナリスト江川紹子さんによる、『ろくでなし子さん再逮捕。不可解な要因は、警察のメンツと3Dプリンタへの警戒心?』と題したコメントをアップされています。
原文はこちら http://biz-journal.jp/i/2014/12/post_8201_entry.html
以下、記事の一部を抜粋
ろくでなし子さん逮捕に関連する記事一覧はこちら
ろくでなし子さんの逮捕容疑は
1)自身の性器を型どりして色づけした「わいせつ物」を、北原さんのアダルトグッズ店に展示した(わいせつ物公然陳列罪)
2)自身の性器を模したボートを制作する企画の出資を募り、協力者に対して自身の性器の3Dプリンター用データをメール送信した(わいせつ電磁的記録頒布)
など。(2)に関しては、7月に逮捕された時と同じ容疑だが、送信した相手が異なるという。
だが7月には、勾留決定に対する弁護側の準抗告が認められ、釈放されている。つまり、ろくでなし子さんには逃亡したり罪証隠滅をしたりする恐れが認められず、この容疑での捜査では身柄拘束をする必要性がないと裁判所が判断したのだ。送信相手が異なるとはいえ、まったく同じ容疑で再度の身柄拘束をする、ということが許されていいのか、大いに疑問だ。
(1)に関しても、そもそも身柄拘束までして取り締まるべき「わいせつ物」なのか、という疑問が湧く。
彼女を執念深く罪に問おうとする捜査機関の意図はなんだろう。
1つには、3Dプリンターという新技術に対する捜査機関の警戒心があるのではないか。3Dプリンターを巡っては、今年5月、神奈川県警がプリンターを使って拳銃を自作した元大学職員を逮捕する事件があった(この元大学職員は、懲役2年の実刑判決を受け、控訴中)。
わいせつ事犯の取り締まりでも、3Dプリンター用データを頒布すれば、性器のレプリカなどの量産も可能であることを、警察は懸念しているのだろう。そのため、一罰百戒で早い段階で歯止めをかけようと、ろくでなし子さんがターゲットになったのではないか。
もう1つ、警察のメンツもあるように思える。前回は、せっかく逮捕したのに、身柄拘束下での捜査が頓挫。その後、彼女は記者会見に応じたり、漫画を書いたりして警察をユーモラスに批判した。警察がわいせつ認定した“獲物”に逃げられ、逆に笑いものにされた、ということから、何が何でも……と意地になっている面もあるのではないか。
3Dプリンターやクラウドファンディングなどに関する警察サイドの見識の低さと言うか、そういった部分も大きく影響しているのかもしれませんね。
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