- 2014-12-11
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- 3DPrinting, 3Dプリンティング, 3Dモデリング, Fashion, Kinematics, Kinematics Cloth, Nervous System, SLS, インテリア, ドレス, ナイロン, ファッション, 粉末焼結
独自のアルゴリズムで構築されるKinematics 3Dプリンティングドレスとドレス製作が可能なWebベースプログラム
独自のアルゴリズムで構築された複雑なアクセサリーや日用品、ファッションなどのデザイン&プログラミングを提供するハイテクデザインスタジオ「Nervous System」
代表メンバーであるジェシカローゼンクランツとジェシールイ·ローゼンバーグは、以前より紹介されていたキンマティクス3Dプリントドレスを構築できるWebベースのドレスメーカーソフト「Kinematics Cloth」を公開しました。今回、同プログラムの実例として公開されている映像では、提携したShapewaysの協力の元、SLS方式(粉末焼結積層)によるナイロン素材を利用したドレスプリンティングの様子が紹介されています。
実例として公開されたこのドレスは、2,279個の三角形パネル(3,316個のヒンジ)で構成されている。
3Dプリント用のドレスデータは、SLS方式プリンターにて一体造形できるよう複雑に折りたたまれ、積層領域内での造形を可能にしている。
また、下の映像でも確認できる通り、造形後は各ヒンジ部に詰まっていると思われる粉末の除去を行うため、丁寧に手作業で稼働部を動かして粉を落としています。ヒンジの数から考えると、この工程だけでもかなりの労力を要するでしょうね。
今回公開された構成のドレスを3Dプリント造形するためのコストは約3,000ドル(約360,000円)とかなり高額となってしまうため、コスト等の課題を克服するため様々な研究を進めているそうです。
造形からフィニッシュまでの一連の作業は、こちらの映像からご確認いただけます。
Kinematics Cloth
独自のアルゴリズムで構築される優れたWebベースシミュレーター「Kinematics Cloth」
操作は直感的でとてもシンプルなため、興味有る方は是非お試しください。下記に同プログラムの簡単な流れをご紹介しておきます。
ベースとなるスキャンボディーは「bodylabs」というWebベースのモデラーを利用して調整します。
ボディのカスタマイズ後、ドレス形状の選択や、シェプ(ドレスのアウトラインを成形するためのパス)のコントロールや丈の調整などを行います。全てリアルタイム処理されるため、直感的でとても簡単。
生成されたドレス上に、ペイント機能を利用して構成用パーツを配置していきます(これ凄い!)。パーツサイズはペイントカラー毎に分類されており、ペイント段階からリアルタイムにシミュレートされていきます。
ペイント作業後、nextボタンをクリックすると、前作業内容に応じたサイズによるパーツ構成でドレスが組み立てられています。この段階から更にパーツ毎のスタイルなども調整が可能。
相変わらず素晴らしいプログラム内容ですね。一連の作業を確認できる映像も公開されています。
こちらは完成したドレスを着用したモデルさんの映像です
現段階では仮題も多い同作品ですが、適した材料やそれに準じた造形方式が今後開発され、ソフト類がより進化すれば、実使用可能な優れた衣装が3Dプリントできるようになりそうです!
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