- 2025-1-15
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ICONが114名のレイオフを実施、「Vulcan」「Phoenix」を軸に事業を再編
建設用3Dプリンタメーカーの先駆者として業界をリードしてきた ICON は、2025年3月に114名の従業員をレイオフすることを正式に発表した。同社の従業員数は約400名と推定されており、今回の大規模レイオフはICONにとって組織の再編を意味する。
テキサスを中心に、3Dプリント技術を活用した住宅開発を手掛けてきたICONは、平屋住宅向けのガントリー型3Dプリンタ「Vulcan」に加え、多層構造体を製造可能な「Phoenix」を新たに開発し、実用化を進めてきた。実際、同社が3Dプリントした住宅はすでにテキサス州内の複数の地域に建設されており、今年初めにはオースティン南部のウィンバリー・スプリングスで3Dプリント住宅の販売が開始されたことが大きな話題を呼んだ。
さらにICONは、初の3Dプリントホテルとレジデンス開発をテキサス州マーファで進行中で、NPO団体のMobile Loaves & Fishesと連携して「Community First! Village」で100棟の3Dプリント住宅を建設するプロジェクトも進めている。この取り組みはホームレス経験者の住居提供を目指すもので、最終的には1,800名の居住支援を行う計画である。
関連記事:ホームレス向けに100戸の3Dプリント住宅を建設
今回のレイオフに関してICONは、「組織の規模を再調整し、最優先分野への投資を継続していくための決断です」としており、今後は多層構造向けの建設用3Dプリンタ「Phoenix」の開発と普及に注力すると明らかにしている。一方で、「社会的・経済的に重要な住宅・ホスピタリティ施設の建設プロジェクトや、国防総省関連のプロジェクトは引き続き精選されたチームで推進します」と述べている。
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