HUGO BOSSが3Dプリント製ローファー発表

HUGO BOSS、3Dプリント技術で実現した環境に優しい次世代カスタムローファー発表

ドイツのファッションブランド HUGO BOSS は、3Dプリント技術を活用したローファー「HUGO FORWARD x Zellerfeld」を発表した。従来の製造方法とは異なり、再生素材による一体成型で環境負荷を軽減。Zellerfeldの3Dプリント技術により、足のスキャンからカスタム製造までが可能となり、持続可能性とファッション性を両立した革新的フットウェアが誕生した。

従来の靴は複数の素材を組み合わせて接着剤で仕上げるため、リサイクルが困難であったが、本製品は単一素材での製造によりリサイクル性が高く、環境に配慮した設計となっている。また、内部に組み込まれたフィット調整機構により、使用者は構造そのものを通じてサイズの微調整が可能だ。
パリファッションウィークの「NAMESAKE」ショーでデビューしたこのローファーは、注文時にZellerfeldの足型スキャン技術を用いることで、利用者の足に合わせたカスタムフィットを実現する。カラーはベージュ、ブラック、レッド、オレンジ、ブルーの5色から選択可能で、まさに「世界に一足」のオーダーメイド体験を提供する。

製造にはZellerfeld独自のソフトウェアとハードウェアを使用し、わずか数時間で完成する。使用される素材はTPU系の「zellerFOAM」で、柔軟性と耐久性を兼ね備え、設計により性能が自在に調整できるという。
既にZellerfeldのオンラインストアにて展開が開始されており、229ドル(約3万4千円)で購入することができる。また、アムステルダムとミラノのHUGO実店舗でもプロモーションが行われる予定である。

さらにZellerfeldは最近、スポーツブランド「Solebox」と提携し、ベルリン旗艦店にて足型スキャンシステムの導入を開始。3Dプリント靴が、より身近な選択肢となる未来が現実味を帯びてきている。


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