日立レール、3Dプリンタで鉄道部品を生産

日立レール、ROBOZEの3Dプリンタとエンジニアリング材料を使用して鉄道部品を生産

日本最大の総合電機メーカー日立製作所の鉄道システム事業におけるグループ会社である日立レールは、イタリアに本社を置く3Dプリンターメーカー ROBOZE と提携し、イタリアのナポリと米国メリーランド州にある鉄道工場で稼働させるAM製造ソリューションとして、ROBOZEの3Dプリントシステム「ARGO 500」と、ULTEM 9085やカーボンPEEKなどのエンジニアリング素材を使用して鉄道部品を生産する。

鉄道業界では、予備部品の生産に関連したコスト問題に直面しており、迅速かつコストパフォーマンスに優れた3Dプリント技術に注目している。50か国以上で70億ドル超を売上げ、2万4000人を雇用する日立レールは、7000万ドル(約103億円)を投じて、米国メリーランド州に最先端の鉄道車両工場を建設している。日立レールは、ワシントン首都圏交通局と最大22億ドルの契約を締結し、ワシントンメトロ向け8000系車両の部品を製造する。

また、日立レールはナポリ市と契約を結び、2025年までに同市の新地下鉄6号線向けに、現在使用されている車両よりも収容力の高い22両の列車を供給するプロジェクトを展開しており、同路線の高速化と最新化を計画している。

日立レールはナポリ市と契約し、同市の新地下鉄6号線向け列車を供給

日立レールグループの最高執行責任者(COO)であり、日立レールイタリアの最高経営責任者(CEO)であるルカ・ダキラ氏は今回の提携について次のように述べている。
「ROBOZE社との提携は、お客様に先進的で高品質な製造をお届けするという当社の取り組みを明確に示しています。この提携により、3Dプリンティングを活用して、プロトタイプや鉄道用スペアパーツの製造における業務効率の改善とコスト削減が可能になります。日立レールがROBOZEの技術を採用したことは、鉄道業界におけるAMの重要性の高まりを象徴しています。」


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