日立、米国新工場に3Dプリンター導入

日立レールが米国メリーランド州に開設した鉄道車両工場に3Dプリンターを導入

日立製作所の鉄道システム事業を担う子会社である日立レールと米国メリーランド州政府は、同州ヘイガーズタウンに約1億ドルを投じたカーボンニュートラルの新工場を開設した。この新拠点では、鉄道車両の製造に必要な予備部品や工具を、産業用3Dプリンターで内製化。最新の3Dプリント技術を活用することで、製造効率の向上と環境負荷低減を同時に実現する。

先進的な工場として位置づけられている同施設には、産業用3Dプリンター「Roboze Argo 500」を導入。このプリンターは、高耐熱樹脂のUltemやカーボンファイバーで強化されたPEEKを材料として使用可能で、これまで金属加工でしか作れなかった部品も置き換えることができる。その結果、鉄道車両の予備部品や専用工具を工場内で素早く作れるようになり、部品供給のリスクを減らしながら効率的な運用が可能になる。

さらに、この工場ではワシントンD.C.、ボルチモア、フィラデルフィア向けに600両以上の鉄道車両を製造する予定で、最新の3Dプリント技術を活用することで、環境に優しいだけでなく、デジタル製造を活かした新しい鉄道生産のモデルを示すことになる。


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