僅か8日間で3Dプリントされた3つの建物

GUtech、現地調達可能な材料とDfabソリューションを用いて8日間で3つの建物をプリント

オマーンの私立大学 German University of Technology in Oman(オマーン・ドイツ工科大学 以下 GUtech)は、オマーンの首都から540km離れた町ドゥクムに、僅か8日間で3つの新しい建物を3Dプリントした。

3Dプリントされた建物のひとつは、床面積81㎡、高さ3.7m、材料消費計19.6㎥の商業用コーヒーショップで、GUTechのチームは1日8時間の作業時間を割り当て、計3日間(総プリント時間 約22時間)で完成させた。2つ目の建物は、総面積20㎡、高さ3.5m、材料消費計10.6㎥の公衆トイレで、計2日間に分けて(総プリント時間 約13時間)完成させた。そして3つ目の建物は、総面積72㎡、高さ3m、材料消費計17.3㎥のフィッシャーマンズハウスで、計2日間に分けて(総プリント時間 約19時間)で完成した。

何れの建物も、デンマークの建設用3Dプリンタメーカー COBOD の大型建設用3Dプリントシステムと、メキシコの建材大手CEMEXとCOBODが共同開発した「D.fab マテリアルソリューション」を使用してプリントされている。このソリューションは、99%現地調達された材料を使用することで低コスト化を実現可能なため、今回建設された3つの建物のコンクリートコストは、合計で僅か3,600ドル(約50万円)に抑えられている。

ドゥクム当局は、この建物で使用された3Dプリント建築法を承認し、建築に必要な許可証を提供した。


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