コーヒー廃棄物を利用した3Dプリント家具

バルセロナのコーヒーショップに設置されたコーヒー廃棄物から造られた3Dプリント家具

バルセロナの中心部、アントニ・ガウディが手掛けた歴史的な建造物であるカサ・カルベットの中に、世界初のコーヒー廃棄物から造られた3Dプリント家具を設置したコーヒーショップ D·Origen Coffee Shop がオープンした。

All image : LOWPOLY

この革新的な空間は、3Dプリント技術をベースに様々なプロジェクトを手掛けるスペインの LOWPOLY が設計し、再生PLAとコーヒーかすを混合した先進的な「LOWIMPACT®」素材を使用している。このプロジェクトの目的は、コーヒー廃棄物の持続可能な再利用を実証し、機能的なデザイン要素に変えるものである。

パラメトリック設計カウンターはリサイクルPLAとコーヒーかすから作られた

カフェ店内には、カウンター、ランプ、スツールなどのオーダーメイド家具が設置されており、歴史的な建築との調和を保っている。店の中心にあるカウンターはLOWIMPACT素材で作られており、独特の琥珀色のテクスチャーがバックライトに照らされることで、魅力的な光の効果を生み出している。この素材は98%が有機成分であり、生分解性かつ石油フリーで、コーヒーかすと様々なポリマーを組み合わせて異なる色調とテクスチャーを表現している。

琥珀色のテクスチャをバックライトで照らし魅惑的な光の効果を生み出している

コーヒーの流動性にインスパイアされたこの建築ビジョンは、感覚的な体験を具体的な形に変換するため、人工知能とパラメトリックデザインを駆使して、視覚を超えた感覚に訴える環境を作り上げた。幾何学的に調和の取れたランプはカウンターを補完し、空間全体の調和を完成させている。

カウンターと調和したランプ

家具類の制作には、大判プリンターとRev3rdのエクストルーダーを改良し、有機物を多く含む素材にも対応できるようにした高度な3Dプリンティング技術が活用された。

産業用ロボットアームによる3Dプリント工程

D·Origen Coffee Shopは、単にコーヒーを楽しむ場所ではなく、循環型デザインの原則を実証する場でもある。再生コーヒーかすの利用は、従来の素材に対する持続可能な代替案を提供し、重要な環境問題にも対応している。

同じ素材から作れたコーヒー豆デザインのスツール

このプロジェクトは、デザインと建設における革新的な素材の可能性を示し、スペシャリティコーヒー業界における持続可能性の新しい基準を打ち立てた。


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