突然の麻痺によって下半身が不自由になった猫ちゃんのために造られた3Dプリント車椅子
これまで、3Dプリントパーツ補助具を使ったワンちゃんのお話は幾つかご紹介してきましたが(関連記事一覧はこちら)、今回は猫ちゃんのために開発された3Dプリント車椅子に関する話題です。
生後7ヶ月のベンジーは、ある日突然半身が麻痺する病に襲われ、下半身の自由を奪われてしまいました。獣医師らによる検査でも原因は特定できず、明確な治療方法も無いまま不自由な日々を送っていました。
そんなベンジーを救うため、SNSなどを通じて集まった方々が知恵を絞り、ベンジーのための3Dプリント車椅子を開発。
数種類のアルミニウムバーとラバー系素材、それに複数の3Dプリントパーツを組み合わせたベンジー専用の車椅子。3Dプリンタと、アジャスト用ホールを設けたアルミフレームを使うことで、いつでもサイズ調整が可能になっています。
この車椅子に利用した3Dプリントパーツの製作には一般的なコンシューマーFDM機を使い、約10~12時間掛けて3Dプリント造形(素材はABS)。
大概の猫ちゃんと同様、最初はハーネスに抵抗を示していたベンジーも、徐々にハーネスや補助具に慣れ、活発に動きまわるようになりました。下の映像からも、元気を取り戻したベンジーの様子が伺えます。また、同プロジェクトで利用された3Dプリント用パーツは、Thingiverse上から無償公開されています。同じような障害をもったワンちゃん、猫ちゃんのために有効に活用してもらえると良いですね。
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