小型国産3Dプリンタ BS01お披露目イベントにお邪魔しました

日本製超小型3DプリンタBS01(BONSAI Mini)お披露目イベント Touch & Try

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2013年12月11日、ファブラボ関内で開催されたBS01のお披露目イベントにお邪魔してきました。
当日は平日19:00開催にも関わらず、大勢の方がイベントに参加されておりました。

既に数々のメディアにも取り上げられ、クラウドファンディング(kibidango)による成功も収めているBS01ですが、実機を拝見するのはこの日が初めてでした。
本体は想像以上にコンパクトで、デモ機による動作感もとても良い感じでした。なにより、ボンサイラボ代表大迫さんの製品へのこだわりや、クラウドファンディングによる成功など、これまでの国産3Dプリンタとは一線を画す製品ではないでしょうか。

そんなBS01について、勝手にまとめてみました。

【オープンソースベースであること】

先行した国産3Dプリンタとは異なり、BS01はオープンソースベースで開発がおこなわれています。
これは単にコスト軽減だけを目的とした物ではなく、ユーザーレベルでのカスタマイズやブラッシュアップ、コミュニティを介した市場の活性化など、様々な要因を秘めている部分ではないでしょうか?
海外の同ビジネスではオープンソースベースな開発が活発ですが、日本国内では「他社との差別化」「誰がイニシアチブを取るか」などと言う低レベルな拘りから、オープンな環境での開発分野がいまひとつ活性化していない現状があります。もちろんそれはそれでメリットとなる部分もあると思いますが、革新的な技術やアイディアを生むためには、情報や技術を共有することはとても重要ではないかと考えています。そのような面から考えれば、BS01の基本コンセプトは業界に新しい布石を投じるきっかけになるかもしれませんね。

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【クラウドファンディングによる成功】

id.artsでもこれまで何度も紹介してきた通り、Kickstarter上では3Dプリンタに関するプロジェクトの成功事例は多数ありますが、BS01(3Dプリンタ)の成功は、恐らく日本国内初ではないでしょうか?
そもそもクラウドファンディング的なビジネスモデルは、文化的な背景からか日本人にはあまり馴染まないのでは?と常々感じていましたが、BS01の目標額達成は、3Dプリンタと言う分野に限らず、国内クラウドファンディングの事例として、貴重な成功案件になったのではないでしょうか?
※2013年12月12日現在  集まった資金:¥3,776,600 達成率:189% サポーター数:42人
欲を言えば
国内のクラウドファンディングでも、Kickstaterのように数千万円、数億円と集まるような事例が生まれてくることを切に願っています(あくまで個人的な見解ですが)。

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【ハードへの拘りと、次の段階を見据えた開発スタンス】

BS01の特徴の一つ?であると思われる「コンパクトで高メンテナンス性」プリンタヘッド

  • 安定した造形を行うためにコンパクトに設計されたヘッドパーツ
    主要なヘッドパーツは拘りの日本製で、4種類の安価なノズル径がある
  • ノズルつまりなど、不具合発生時に対応した高いメンテナンス性能
  • ナイロンやPVAなど、ABS/PLA以外の素材にも対応可能な基本設計

プレスリリースでも公開されていた、将来的なデュアルヘッド対応(2014年3月対応予定)として、関連パーツの増設を考慮した筐体設計など、キチンとユーザーライクな環境を見据えた開発がされている点は、他社製品と一線を画す部分の一つかもしれません。

 

【高コストパフォーマンス】

上記した一連の性能をベースに、プリンタ本体価格が79,800円(完売)からと安価。さらに、フィラメントやノズルなどが安価でランニングコストが安いのも大きな特徴の一つですね。

 

https://www.youtube.com/watch?v=wu7XfQE-tRY

 

※サポート体制について

BOSAI LABさんでは、電話とメールによるサポートの実施や代替機の貸し出しなども行うようです。
ハード・ソフト問わず、ユーザーサポート体制の構築は、コスト面なども含めメーカーにとって大きな負担となる分野ですが、そこもしっかりとサポートされるそうです。つまり、それだけ製品に対する自信がある証拠なのかもしれません。
国産3Dプリンタとして先行したSCOOVOが初期モデルリリース後に炎上したのは、製品性能の問題はもちろんありますが、主たる要因は不十分なサポート体制だったのではないでしょうか?
BOSAI LABさんではそのようなことがないように、サポート窓口の準備やユーザーコミュニティの確立も実施されるそうです。

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量産品の発送は2014年1月下旬からのようなので、量産品が届き次第、実機レポートなど(厳しく)まとめていきたいと思いますw
ユーザーコミュニティの開設も楽しみですね

BS01 NAVERまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2138597421220708801

 

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