Bambu Lab協力の3Dプリント装置が海洋研究を変革し安全かつ正確な計測を実現
ドローンなどの技術開発を手がける英国企業 Tandem Ventures と、海洋哺乳類の保全活動を行う Whale Wise は、クジラの体長や健康状態を安全に測定するため、ドローン装着型装置「WHASER」を開発した。Bambu Lab は3Dプリンターによる設計・製造面でドローン開発を支援している。

WHASERは、ドローンとLiDARを組み合わせてクジラの大きさを測る装置で、上空から取得した高度データと画像を統合することで、接触せずに体長や体形を正確に把握できる。これにより、従来の船上観測に比べて安全性と精度が大きく向上し、絡網などがクジラに与える影響の分析にも役立つ。
この装置の実用化を支えたのが、Bambu Labの3Dプリント技術を用いた筐体開発である。センサーやGPS、バッテリーなどを一体化した小型設計を実現し、軽量化と耐久性、操作性を同時に向上させた。試作と改良を短期間で繰り返せる3Dプリント技術により、現場で使える完成度へと引き上げられた点が大きい。

実証では複数のザトウクジラの計測に成功し、その後は100頭以上のデータ取得にも活用されている。現在複数の国で導入が進んでいるこの技術は、研究用途にとどまらない実用技術として広がりつつある。

この事例が示す価値は、海洋研究だけにとどまらない。3Dプリンターは、金型を作らずに少量の専用部品を素早く作れるため、ドローン向けの特殊装置と相性が非常に良い。しかも軽量化しやすく、形状の自由度も高いため、窓清掃、騒音測定、大気汚染の観測、森林調査、油流出や藻類の監視といった分野にも応用の余地がある。大量生産品では対応しにくい「現場ごとに違う課題」に対し、3Dプリント技術が現実的な解決策になりつつある点は大きな変化である。これは、3Dプリンターが試作機づくりの道具から、研究・保全・観測の現場で使う実装技術へ広がっていることを示す好例といえる。
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