3Dプリント住宅、ロサンゼルス火災後の需要増加に対応

LA火災被災地において革新的な3Dプリント住宅技術で迅速かつ効率的な再建支援を実現する

先進の3Dプリント技術を駆使して住宅を建設する Azure Printed Homes は、ロサンゼルスで発生した大規模火災により住居を失った多くの家族を支援するため、総額420万ドルのクラウドファンディングキャンペーンを開始した。今回の資金調達は、ロサンゼルス市長カレン・バスが発令した「Return and Rebuild(復帰と再建)」実行命令を受け、被災地域の迅速な復興を目的として実施される。市の実行命令により、火災で被害を受けた物件に対し、最大3年間、ティニーホームやモジュール住宅などの一時的な住宅を設置することが認められている。

同社が提供する3Dプリント住宅は、リサイクル素材を用いて建設され、従来の建設方法に比べて約70%高速(施工期間4~5週間)で完成するとともに、コスト面でも約30%の削減を実現している。これにより、3Dプリント技術は従来の建築手法では難しい迅速な大量供給を可能とし、災害復興や持続可能な建設分野において注目を浴びている。
さらに、Azure Printed Homesはロサンゼルス拠点での生産能力の拡充と、新たに計画中のコロラド州工場の早期開設を進め、市場における存在感を高めるとともに、住宅不足に直面する避難民への支援を強化している。3Dプリント技術を活用することで、迅速かつ環境に配慮した住宅供給が実現され、持続可能な社会の構築にも貢献する体制を整えている。

同社共同創設者兼CEOのロス・マグワイア氏は、「今回のLA火災により数千世帯が住まいを失った状況において、Azureは解決策の一端を担う決意です。今回の資金調達キャンペーンは、生産能力の急速な拡大と、手頃で気候変動に強い住宅を必要とする方々に届けるための我々のコミットメントを示すものであり、災害復興のニーズに応えると同時に、持続可能な建設の未来を切り拓くために邁進していきます」と述べている。


関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けするニュースレターへの登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る