オーストラリア、公営住宅に3Dプリントを採用

オーストラリアのニューサウスウェールズ州が公営住宅の建設に3Dプリント技術を活用

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州政府は、オーストラリアの3Dプリント建設会社 Contour3D と協力し、住宅不足の解消とオーストラリア初の3Dプリントによる公営住宅建設のために建設用3Dプリンタを使用する意向を発表した。

建設用3Dプリント技術は従来の建築方法と比較して、建設期間の短縮と大幅なコスト削減が可能として世界的にも活用が進んでいる。 ニューサウスウェールズ州では、住宅価格の高騰など様々な理由から入手困難者が増え、深刻な問題に直面している。この住宅プロジェクトは2024年9月下旬に着工し、シドニーから内陸に5時間ほど離れたオラナ地方にある都市ダボで建設される予定で、地元の建設3Dプリント会社であるContour3Dと提携する Aboriginal Sustainable Homes(アボリジニ・サステイナブル・ホームズ社)が施工を担当する。

ダボに建設される予定の公営住宅は、2ベッドルームの2階建てで、最終的にアボリジニ住宅局を通じて入居者に提供される予定となっている。


Contour3Dが14時間でプリントした住宅 

同州の住宅・ホームレス担当大臣のローズ・ジャクソン氏は、この革新的なプロジェクトについて「3Dプリント技術のような最新の建築手法を活用することは、特に地方や遠隔地において、住宅をより早くより手頃な価格で提供するために極めて重要であり、政府もこのプロジェクトに注目しています。3Dプリンタによる公営住宅の建設は、この国では初めての試みですが、このプロジェクトの成功は、増大する住宅危機への対応を試みる中で、より多くの公営住宅を供給する方法のひとつとして有効となるか否か、重要な判断材料となるでしょう」と語っている。


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