Apple、新型Apple Watchに3Dプリント部品搭載

Apple、中国企業と協力し「Apple Watch 10」用3Dプリント部品を共同開発

Apple(以下 アップル)の業界アナリストとして知られるミンチー・クオ氏は、最近公開された記事で、アップルのアディティブ・マニュファクチャリング(以下 AM)採用における今後の展開として、2024年後半に登場が噂されている「Apple Watch eries 10」に3Dプリント部品が搭載されることを明らかにし、AM技術の大規模な導入に向けた重要な一歩を踏み出したと語っている。

2023年9月に投稿した記事(AppleWatchの製造に金属3Dプリンタを使用)で紹介した通り、アップルは、中国のLPBF(レーザー粉末床融合法)のリーダーであるBright Laser Technologies(ブライト・レーザー・テクノロジー 以下 BLT)などのサプライヤーと協力し、Apple Watchのチタン部品テストに成功している。BLTは、粉末製造から3Dプリントまでの全工程を手がける垂直統合型企業として知られており、アップルの生産効率を大幅に改善することが期待されている。

クオ氏によれば、Apple Watchは他のApple製品と比べて比較的シンプルであり、製造コストも大幅に削減できることから、2024年から3Dプリント部品の大量生産が開始され、今後数年間でBLTによる部品出荷が大幅に増加すると予測している。

BLTの3Dプリント工場

クオ氏の分析は、米中間のサプライチェーンの複雑さと、現在のグローバルな状況におけるエレクトロニクス製造戦略の再検討の必要性を強調している。AM製造における中国企業との協力は、地政学的な緊張にもかかわらず、複雑な経済関係を浮き彫りにしている。


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