Meshy 7.1、画像1枚から超精細3Dモデルを生成

画像から生成した3D形状を4096³まで高精細化、3Dプリンター活用を広げる新Ultra 4Kモード

3D生成AIプラットフォームを展開する Meshy は、画像から作る3Dモデルの表面表現をより精密にする「Meshy 7.1」を公開した。新たなUltra 4Kモードでは4096³の高密度ジオメトリ生成に対応し、3Dプリンターでの造形データ作成にも新たな可能性を示している。

3D生成AIは「形」から「表面の細かさ」へ

これまで画像生成AIから3Dモデルを作る技術では、物体全体の形や比率を正しく再現することが大きな課題だったが、Meshy 7.1では、その次の段階として表面の細かな形状表現に重点を置いている。新しいUltra 4Kモードは、従来の2048³から4096³へ生成解像度を引き上げ、簡略化前の生データでは最大約8000万個の三角形で構成される場合がある。Meshyによれば、発表時点で4096³のジオメトリ生成に対応する3D生成モデルは同製品のみだという。

数字で測る「どこまで細かく作れるか」

Meshyは今回、細部の再現量を数値化する独自指標「Detail Richness」も開発した。これは3Dモデルを複数方向から表示し、表面がどれだけ細かく変化しているかを測定する仕組みである。同社による比較試験では、Meshy 7.1は1024解像度で53.5%、2048で37.4%、4096では23.1%を記録した。比較対象となったTripo 3.1、Hunyuan3D 3.1、Rodin 2.5、Hi3D 3.0を各解像度で上回ったとしている。ただし、この結果はMeshyが開発したベンチマークによる自社評価である点には留意が必要だ。

模様を「絵」ではなく「立体」として作る

大きな特徴は、見た目だけを変えるテクスチャではなく、縫い目、木目、布の織り、鱗、彫刻といった細部を実際の凹凸として3D形状に組み込める点にある。これはゲームや映像制作だけでなく、3Dプリンターで造形するモデルにも重要である。表面模様が画像として貼られているだけでは造形物には現れないが、形状データになっていれば3Dプリンターで再現できる可能性がある。もちろん、実際の再現精度は使用する3Dプリンターの方式、積層ピッチ、ノズル径や光学解像度、そして3Dプリンター材料の特性にも左右される。

AIから3Dプリンターへ、モデル制作の工程が変わる

Meshy 7.1は2026年9月10日から段階的に提供され、Ultra 2KとUltra 4K、および生成データのダウンロードはサブスクリプションユーザー向けとなり、Ultra 4Kは現時点で単一画像からの生成に対応する。
画像から高精細な立体データを短時間で作れるようになれば、これまで3Dモデリングやデジタルスカルプトに必要だった作業の一部をAIが担う可能性がある。今後、3Dプリンターの高精細化や新しい3Dプリンター材料と組み合わさることで、フィギュア、文化財レプリカ、試作品、ゲーム資産など、デジタルから実物へ移行する制作工程の変化も期待される。


関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けするニュースレターへの登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る