中国AM市場、量産時代へ突入

中国の3Dプリント生産が2026年第1四半期に54%増、量産インフラ化が加速

アジアのアディティブ・マニュファクチャリング(AM)市場を中心に分析・発信を行う専門メディア AM Insight Asia は、中国国家統計局が公表した2026年第1四半期の経済データをもとに、中国の3Dプリンター設備生産が前年同期比54%増加したと報じた。

中国の3Dプリンター市場は、試作中心の段階から本格的な製造インフラへと移行している。2026年第1四半期には設備生産が前年同期比54%増となり、リチウムイオン電池や産業用ロボットを上回る成長率を記録した。この数値は、3Dプリント技術が製造業の中で重要な役割を担い始めていることを示している。その背景には、用途の広がりがある。欧米では航空宇宙や防衛分野など金属加工が中心だったのに対し、中国では樹脂材料も含め、靴や日用品、教育分野など幅広い領域で活用が進んでいる。これにより、特定の産業に依存せず、多方面から需要が支えられる構造が生まれている。

さらに、中国は巨大な国内市場を持つため、企業は3Dプリンターを実際の製造に活用しながら技術やノウハウを蓄積できる。この積み重ねは、装置だけでなく材料や品質管理など産業全体の成長にもつながる。
今後は、必要な場所で製品を作る「分散型製造」の流れも加速すると見られる。3Dプリント技術は物流コストの削減や供給網の強化にも貢献するため、世界の製造業に大きな影響を与える可能性が高い。


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