Bambu LabがP1Sの後継「P2S」を10月14日に公開予告、ラインアップ再編の可能性
Bambu Labは公式フォーラムとSNSで、同社の人気3Dプリンター「P1S」のディスプレイ部を大きく写した画像に「REFRESH」の文字を重ねたティーザーを公開し、10月14日15時(中央欧州時間)に「P2S」を発表することを示した。
ティーザー文には「強力でありながらシンプル/実績がありながら革新的/親しみやすく、かつ可能性に満ちている」とあり、P1Sの設計思想を踏まえつつ刷新する方向性を示している。
今回のティーザーは、過去の新製品で見られた部品の一部だけを見せる手法とは異なり、P1Sの弱点と指摘されてきた表示部に焦点を当てている。そのため、X/A/Hシリーズで採用されているフルカラータッチスクリーン級のUIを導入する可能性が高いと見られるが、仕様の確定情報は現時点では出ていない。
Bambu Labの人気モデル「P1S」
文脈として、Bambu Labは2025年8月に大容積・単ノズル系の新機種「H2S」を発売し、その直後にノズル自体を自動で差し替える「Vortek(H2C)」構想を明らかにし、多色造形時のパージ廃材を抑える仕組みを打ち出している。さらに企業向けには「H2D Pro」を投入し、ネットワークセキュリティや運用管理性を強化した。この一連の展開から、P2Sはエントリー〜ミドル帯の主力を“操作性と日常運用”の観点で底上げする役割を担う可能性がある。
P2Sリリースの意図として、「P1Sユーザーの乗り換え・追加導入」、「教育・ホビーユースでのUI改善による裾野拡大」、「H2系(H2S/H2D)や将来のVortekソリューションとの棲み分け明確化」の三点が挙げられる。一方で、AMSや既存アクセサリとの互換性、カメラ・エンクロージャー・冷却などの基本性能の更新内容などは不明なままである。
2025年秋に発売を開始した「H2S」
3Dプリント技術の観点では、UIの改善は「造形準備〜監視〜失敗検知」のワークフロー短縮に直結する。特に学校・メイカースペース・中小企業において、操作負荷と学習コストの低減は装置稼働率を押し上げる効果がある。P2Sがこの点を大幅に改善できれば、H2系と共にBambu Lab全体の競争力を引き上げるだろう。
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