放射線検出機能を持つ3Dプリンター用フィラメント「ルミネード®3DPフィラメント PSF-250」
機能性色材や高機能材料の開発・製造を手がける化学素材メーカーの東京インキは、放射線検出対応の3Dプリンター用フィラメント「ルミネード®3DPフィラメント PSF-250」を発売した。
本製品は、熱溶解積層(FDM/FFF)方式の3Dプリンターで使用可能なシンチレータ材料であり、放射線検出に用いられる「プラスチックシンチレータ」としての特性を有する。これにより、研究機関や教育機関、実験現場などにおいて、放射線検出器の試作や教育用教材の作成がより柔軟かつ効率的になる。
開発の背景には、「自由な形状でシンチレータを作りたい」というニーズがある。従来は金型による成形が必要で複雑形状の製作が困難だったが、3Dプリント技術の活用により、放射線検出器の自由設計が可能となり、教育や研究の現場での活用が大きく期待されている。
製品の特長
- FDM/FFF方式対応
一般的な3Dプリンターで利用可能。フィラメント径は1.65〜1.75mmで安定した出力を実現する。 - 高精度な造形性
既存のルミネード®と同一のポリスチレン組成を使用し、寸法精度に優れる。 - 放射線検出機能付き
β線などに対応したシンチレータとしての性能を備えており、研究や教材用途に最適。 - 自由設計が可能
金型不要でカスタム形状や少量試作に対応。シンチレータ設計の自由度を高める。
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