世界最大級の3Dプリンタ工場が稼働開始

Haddyが世界最大級の革新的な3Dプリント工場を公開、生産能力は従来比16倍

米国のデジタル製造企業 Haddy は、AIとロボットを活用した世界最大級の3Dプリント工場をフロリダ州セントピーターズバーグに開設。32,000平方フィートを誇るこの施設は、従来の3Dプリント設備と比べて最大16倍の生産能力を持ち、持続可能な素材と迅速な製造プロセスにより、米国の「再工業化」を象徴する施設として注目を集めている。

施設内の3Dプリントロボット

同社工場は、ロボティクスとAI制御によるスマート製造技術、100%リサイクル可能な持続可能素材、そして無駄を排した製造プロセスを融合させることで、これまでにない迅速かつ柔軟な生産を実現している。
当初はデザイン性の高い家具製造に特化していた同社だが、現在では、防衛、災害復旧、建設などの高需要分野にも進出。現地で必要なインフラや住宅部材、防衛装備の3Dプリントを可能にし、機動性とスピードを兼ね備えたオンデマンド製造の新たなモデルを提示している。

この施設は、3Dプリント機の数と生産総量の両面で世界最大級を誇り、1台あたりのロボット生産性は従来比で4~6倍に達する。製造品目は家具や住宅パーツから、防衛関連装備まで多岐にわたり、すべてにおいて環境に優しいサーキュラー素材が使用されている。
米家具業界団体AHFAの理事であるギャット・キャパートン氏は「HaddyはIndustry 4.0(第4次産業革命)の次の波を生み出しました。デジタル設計を、持続可能で美しい製品に変えるこの工場は、製造業の理想を具現化しています」と評価している。

屋外エリアに設置された3Dプリント家具


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