3Dプリント技術で次世代の代替魚製品を開発

Revo FoodsとPaleoが220万ユーロを調達、3Dプリント技術と精密発酵でリアルなヴィーガンサーモンを実現

オーストリアを拠点とするフードテック・スタートアップの Revo Foods と、ベルギーの精密発酵企業 Paleo は、中小企業向けの国際資金提供プログラム Eureka Eurostars および VLAIO の支援により220万ユーロ(約3億6千万円)を調達し、Paleoの精密発酵技術とRevo Foodsの3Dプリント技術を組み合わせて、ヴィーガン向けサーモン代替魚製品のための革新的なミオグロビン(筋肉に存在する色素タンパク質)を開発するプロジェクトを開始した。

2024年8月に開始された本プロジェクトの目標は、サーモンの風味を模したミオグロビンを開発し、Revo Foodsの3Dプリント技術を用いてヴィーガンサーモンフィレ製品である「THE FILET」に組み込むことにある。3Dプリント技術により、脂肪分とタンパク質成分を自然に統合することが可能となり、従来の魚製品に比べて最大90%の節水効果と75%のCO2削減が見込まれる。

ミオグロビンは、肉や魚の風味や栄養価に大きく寄与するヘムタンパク質であり、動物の筋肉組織などほとんどすべての微生物に含まれるが、発酵プロセスを通じて生産することも可能で、このタンパク質が持つ特徴的な色味や味、鉄分の含有量、さらには調理時の芳香が魚や肉に本格的な風味をもたらす。
Paleoが生産したミオグロビンは、Revo Foodsの生産プロセスに組み込まれ、よりリアルな見た目と味わいのヴィーガンサーモンフィレを消費者に提供する。

次世代のヴィーガンサーモンフィレ製品となる新しい「THE FILET」は、鉄分とタンパク質の栄養価が向上するだけでなく、環境負荷の削減に貢献し、効率的に食材を統合する手段を提供する。

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