Formlabs、大型3Dプリンタ「Form 4L」を発表

Formlabsが業界最速の大型3Dプリンタ「Form 4L」を発表、アイデアをより迅速に具現化

米国の3Dプリンタメーカー Formlabs は、今春にリリースした第4世代機「Form 4」同様の高性能プリントエンジンを搭載した大型SLA 3Dプリンタ「Form 4L」を発売した。
Form 4L」は「Form 4」に比べ、造形可能な容量が約5倍に拡大しており、大型パーツや小型部品の大量生産に対応。また「Form 4L」には、最大で毎時80mmのスピードでプリントが可能な高性能エンジン「Low Force Display(以下 LFD)」を搭載しており、大型パーツでも約6時間という短時間での出力が可能となった。

Form 4Lは、LFD技術によりスピードと精度を兼ね備えた信頼性の高いプリンターで、Formlabsが提供する23種類以上の素材に対応している。さらに、新たなカートリッジシステムが搭載され、樹脂の無駄を削減し、より迅速に樹脂を供給することができる。加えて、専用のアクセサリーとして「Resin Mixer」「Resin Tank」「Build Platform」「Resin Pumping System」「Finish Kit」「Form Wash L(第二世代)」などが提供され、出力後のプロセスも効率的にサポートしている。

左)Form 4L、右)Form 4

Form 4L の特徴

  • 大容量×超高速
    「Form 4L」は、最大造形サイズが353 × 196 × 350 mmという大容量を持ちながら、超高速造形を実現。最大6時間以内に大型パーツの製作が完了する圧倒的なスピードを実現している。
  • 他社製品を凌駕する高品質
    Formlabs独自のLFDプリントエンジンを搭載し、最新技術を駆使した高出力LEDやコリメートレンズ、光学フィルタにより、あらゆるサイズの造形物を瞬時に硬化。滑らかで高精度な表面品質を維持しながら、後処理の手間を最小限に抑えることができる。また、XY軸±0.15%の寸法公差により、常に正確なフィットと組み立てが可能で、プロフェッショナルの要求に応える高い品質を保証する。
  • 抜群の使い易さ
    「Form 4L」は、直感的な操作インターフェースにより、初心者でもわずか15分で基本操作を習得でき、PreFormソフトウェアを使った簡単な操作で、CADデータから3Dプリントまでを数クリックで完了できる。
    さらに、内蔵カメラやダッシュボードソフトウェアを通じた遠隔操作機能により、どこからでもプリンターのモニタリングと管理が可能で、後処理システムと連携することで、滑らかな仕上げや高い寸法精度の製品でも、常に精度の高い結果を得ることができる。

Form 4L スペック

  • プリントエンジン:Low Force Display(LFD)
  • ビルドボリューム(幅 x 奥行き x 高さ):35.3×19.6×35 cm
  • レイヤー厚(Z 解像度):25~200ミクロン
  • XY解像度:46ミクロン
  • 最大印刷速度:80 mm/h
  • プリンター重量:58.5 kg
  • プリンターサイズ:66.4×52.8×79.4 cm
  • ソフトウェアの互換性:Windows 7以降、Mac OS X 10.12以降
  • 対応ファイル形式:STL、OBJ、3MF
  • Form 4 シリーズ購入ページ:https://3dprinter.idarts.co.jp/categories/3051008

Form 4Lはすでにいくつかの企業で導入されており、マイクロソフトのアーキテクトチームでは、XboxやSurfaceタブレット、ヘッドセットの実物大プロトタイプの作成に使用されている。また、ラジオフライヤー社では、子供向けの乗り物「スティングレイ・ライドオン」のシートのプロトタイプをForm 4Lで出力し、ビジネスミーティングでもそのまま使用されたという。

Formlabsの最高製品責任者(CPO)、ダヴィッド・ラカトシュ氏は「私たちはユーザーに自由と柔軟性を提供することで、革新を推進することを目指しています。Form 4Lは、スピードと精度を活かし、規模や複雑さに関わらず、ユーザーが大きな課題に挑戦し、アイデアを具現化するためのツールとなるでしょう」と語っている。


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