3Dプリンティング材料市場が39億ドルに達する

AM Data Slice、3Dプリント材料市場が2024年に6000億円超に達すると分析

アディティブ マニュファクチャリング (AM)造形ビジネスの業界分析を専門に分析する米国の市場調査会社 Additive Manufacturing Research(AMR)は、AMビジネスの状況分析を提供する定期コーナー「AM Data Slice」において、2021年から2024年のまでの3Dプリント材料(ポリマーおよび金属)の世界収益を示した。

このレポートによれば、2021年のポリマー材料の収益は16億ドル(約2,492億円)、金属粉末は4億9540万ドル(約771億5,300万円)で、2021年から2024年までのポリマーの複合年間成長率(CAGR)は約18.59%と推定されており、2024年の予測ではポリマー材料が27億ドル(約4,205億円)に達するとしている。また、金属粉末は同期間に約30.52%のCAGRで成長し、2024年には11億ドル(約1,712億6,000万円)に達すると予想した。

金属材料がポリマーの2倍の成長率を示しているのは、それぞれの市場と技術が全体的に成熟していることを大きく反映している。ポリマー粉末床融合(PBF)や溶融堆積モデリングなどのプロセスが普及したいま、金属AMは急速な普及過程にある。特に金属PBFは、新たなレベルのスループットに牽引され、この拡大を後押ししている。市場全体の成長も、サプライチェーンの回復力と持続可能な生産という相互に関連するトレンドに後押しされており、オンデマンドで部品を生産する能力は、混乱に脆弱な従来のサプライチェーンへの依存度を低下させている。

このような収益の増加は、製造規模の拡大を伴う市場の成熟化を示唆している。3Dプリント技術の急速な進化と市場規模の成長は、3Dプリンタと材料の両方のコスト削減につながり、3Dプリンティングが中小企業や個人消費者にとってより身近なものになることを示している。このような製造技術の民主化は、イノベーションと起業家精神を刺激し、市場成長をさらに促進する可能性を秘めている。


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