クラス最高FDMプリンタ「F3300」

Stratasys、精度・稼働時間・出力を2倍に向上させた最新プリンタ「F3300」を発表

米ミネソタ州に拠を構える3Dプリンタメーカー Stratasys(以下 ストラタシス)は、ドイツのフランクフルトで開催された「Formnext 2023」で、新しいFDM(溶融積層造形)方式3Dプリンタ「F3300」を発表した。F3300は、労働力の削減、稼働時間の最大化、部品の品質と歩留まりの向上により、クラス最高レベルの3Dプリンタとして幅広い用途を提供する。

次世代のAMシステムであるF3300は、顧客の生産規模を拡大し、AMと従来の製造ソリューションの間で妥協する必要性を低減する。グローバルなサプライチェーンにおける課題の増加、従来の生産能力の限界、アプリケーションの複雑化により、製造業には大きくストレスがかかっているが、F3300は顧客に対し製品開発を加速させる力を与え、イノベーションの迅速化、生産上の課題の克服、市場投入の迅速化、投資収益率の最大化を可能にする。

F3300の主な特徴

  • 造形速度の高速化:ガントリー速度の向上、押し出し速度の高速化、自動校正が可能に
  • 部品の品質と歩留まりが向上:精度と再現性が最大25%向上し、自動校正が可能に
  • 稼働時間を最大化:マシンのモニタリング、押出機の冗長性、およびオペレータの使いやすさを重視したインターフェース設計
  • コスト削減:他のストラタシスFDMソリューションと比較して25~45%削減

トヨタが「F3300」を導入

世界最大の自動車メーカーである TOYOTA(以下 トヨタ)は、Formnext 2023で発表された新型3DプリンタF3300を導入することを発表。F3300システムを購入する最初の企業となるトヨタでは、製品開発を加速するための治具、生産部品、試作品の生産に活用することを予定している。

2024年初頭に出荷開始予定のF3300には、ガントリー速度の向上、押出速度の高速化、自動キャリブレーションなど、さまざまなアップグレードが統合されており、従来のストラタシス製システムと比較して、全体的な印刷速度の高速化と工程効率が向上している。


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