3Dプリンタで建設したサウナが高知県にオープン

建設用3Dプリンタで印刷したサウナ施設「サウナメランジュ」が高知県にオープン

建設用3Dプリンターを中心とした建設業界特化型のハードウェア、ソフトウェア、サービスを展開する Polyuse は、高知県の建築業者和建設と共同で、日本で初めて建設用3Dプリンタで作られたサウナ施設「サウナメランジュ」を高知県にオープンする。

約360度、建設用3Dプリンタでプリントされた構造物

国内の建設業界は深刻な人材不足や費用面での大きな負担を抱えている。建築業においては、住宅や店舗・学校・オフィス・病院などの建物は毎日の生活には欠かせないものだが、年々老朽化も進み、多くの公共施設でも改修工事が必要とされている。Polyuseは、多くの人々が垣根を越えて、より快適に利用できる建物環境を技術の側面からサポートすべく、「建設現場をアップデートする」という想いで現在まで国内外でPolyuse製の建設用3Dプリンタ技術を活用したプロジェクトを推進している。そんな中、高知県に本社を置く和建設と連携。和建設の中期経営計画の一環として、本プロジェクトを2022年1月にキックオフ。

各関係各所との打ち合わせや建物の仕様検討、施工方法の最適化検証を重ね、高知県に建設用3Dプリンタを設置した後、印刷製造を2022年8~9月にかけて実施。その後も施工だけでなく運営協議を重ね、2023年11月の正式オープンに向けて準備を行っている。

建設用3Dプリンタで建設したサウナメランジュの外観イメージ

名称にある「メランジュ」とは、高知県芸西村で見られる起源や時代の異なる岩石が入り交った混在堆積物であり天然記念物で、メランジュの特徴的な模様や特殊な構造が入り混じる地層から連想し、最新技術の3Dプリンタと伝統的な建築技術が融合したサウナ棟をメランジュと名付けられた。
サウナメランジュは国内初となる3Dプリンタによって製造されたフィンランド式サウナ施設で、洞窟をイメージした内部空間では天井部の小さな穴から差し込む自然光と間接照明により、ほんのり浮かび上がる3Dプリンタ独特の波のような積層模様を見ることができる。
サウナの隣には水風呂棟を併設し、外気浴はサウナメランジュの屋上部分に設けたウッドデッキで波の音をBGMに海を眺めながらの贅沢なひと時を過ごすことができる。

サウナメランジュの概要

  • 所在地:高知県高知市安芸郡芸西村西分乙59-2
  • 着工:2022年4月
  • 完成予定:2023年9月(11月まではプレオープン期間)
  • 設計施工:和建設
  • 運営:合同会社芸西プロジェクト(和建設と石川共栄不動産が合同出資した宿泊事業運営会社)
  • 公式サイト:準備中

関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る