再生プラスチックから壁面を3Dプリント

スペインの洋菓子店に再生プラスチックで3Dプリントした壁画を設置

スペインのアビラに拠点を置くデザイン スタジオ Nagami と、マドリッドの建築設計事務所 Studio RRR は、セビリアのサルバドール広場にある洋菓子店の店内に、リサイクルプラスチックから3Dプリントされた壁面を製作し店内に設置した。

All Photo : Studio RRR

リサイクルプラスチックの新たな利用方法を開拓することを目的にとしたこのプロジェクトでは、産業用ロボットアームを用いたNagamiの3Dプリントシステムと、0.34トンのリサイクルPETGプラスチックを使用して、Nagamiのオフィスにて約124時間掛けて各パーツをプリント。その後、プリントされたパーツは現場で組立てられ、長さ9メートル×高さ3.4メートルの壁面として完成した。

廃棄されたペットボトル等を3Dプリント材料にリサイクル

プリント中の壁面パーツ

NagamiとStudio RRRのチームは、ケーキの形、質感、カットされた後のねじれ、変化するクリームの色、焼き上げた際のコゲの様子など、光によって変化する独特のコントラストと素材感を表現し、素材特性とユニークさを伝えるため、3Dプリント中の色素量を調整。様々な要素と曲線的なデザインで構成された3Dプリント壁面は、ユーザーからの距離に応じて変化する色や質感を楽しむことができる。

壁と平行に大きな木製カウンターが設置された店内は、3Dプリント壁面の表現力を高めるため、床および他の壁がスタッコ(化粧漆喰)で覆われている。3Dプリント壁面は、屋外から見た際には明るく黄金色に見えるが、店内に入るとよりソリッドで白っぽく見えるという。


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